あをぢる。

青い汁

アーサーとミニモイの不思議な国

2008年01月28日 08時08分08秒 | MOVIE
リュック・ベッソン監督の
「アーサーとミニモイの不思議な国」を見る。


子供も楽しめるようなファミリー映画との評判だったので
まぁ全然期待せずに見てみたんですが
ちょっと前に見たディズニーの
「ルイスと未来泥棒」と比べると
人間のCGの表現は格段にいいですね。

やはりまったく期待してなかったのが良かったのでしょう
思ってたよりもCGの部分で楽しめました。
内容は子供向けなので特に感想はありません。

声優陣はマドンナ、デヴィッド・ボウイ、
ロバート・デ・ニーロなど豪華です。

しかしリュック・ベッソン監督が
なぜこの映画をとったのかが
よく分かりません。
こういうの昔からやりたかったのかな?

笑う警官

2008年01月23日 23時23分23秒 | BOOK
佐々木譲著「笑う警官」を読む。


2005年度「このミス」10位。
近々映画化もされるようである。
この作者は2007年度に「警官の血」で
「このミス」で1位をとってますね。

内容は簡単に言えば北海道警版「24 twenty four」ですね。
汚職事件にからんで無実の罪をきせられ
射殺命令まで出ている仲間の警察官を助けるべく
明朝までのタイムリミットの中、真相を究明していく
という内容なのですが
ついつい先が気になって読み進めてしまうくらい
文章も読みやすく引き込まれるので
なかなか面白いとは思います。

ただ、多少の現実感の無さがあり
ラストに関しても、もうちょっと
真相が二転三転して欲しかったなぁとも思います。

読み終わった後、少々内容が浅いなぁと感じてしまうので
もっと長編にして
さらに別の真犯人とかが出てきて
その後の北海道警の対応なども描写してくれていたら
満点だったんですが。

「24 twenty four」をシーズン6まで見ている人なら
この手の内容は全部なんか
どこかで見た気がするなぁ…
ついつい思ってしまうかもしれませんが
小説としては十分面白い作品ですよ。

アイ・アム・レジェンド

2008年01月17日 17時17分17秒 | MOVIE
ウィル・スミス主演
「アイ・アム・レジェンド」を見る。

1964年制作「地球最後の男」1971年制作「地球最後の男オメガマン」
のリメイク版である。
大元の原作はリチャード・マシスン著「吸血鬼 (地球最後の男)」。

地球でただ一人残った男というふれこみだったので
30年近く昔に発売された小松左京の小説
「こちらニッポン…」的な
世界で一人だけになった原因を探っていくような
そんな面白い内容なのかな?と思って
そんな感じのをハリウッドの資金力で表現してくれるなら
かなり見てみたい!と期待していたのですが

…期待とは全然違っていて
これってただのゾンビ映画だったんですね…
正確にはウイルスに感染した人間なので
ゾンビではありませんが、まぁ似たようなもんです。

ゾンビ的なドキドキ感のあるホラー映画が
好きな人にとっては面白いのかもしれませんが
私は正直もったいないなと思いました。

元の原作自体「吸血鬼 (地球最後の男)」というくらいなので
ゾンビ的な展開になるのも当然なのでしょうが
ハリウッドの制作費なら
いくらでもふくらませて面白くできそうな設定なだけに
なんかすごくもったいないですね…
こんな内容を2008年に今さら映画化してどうすんだ?
10年前なら価値のある映画ですが…

しかし3年も自分以外の人間がいない状態でも
電気や水道は普通に使えるんですねぇ…
自家発電?

UFO

2008年01月14日 14時14分14秒 | 戯れ言
昨年末、閣議の答弁書でUFOの話題が出たので
一時期ニュースなどでもUFOが取り上げられているのを
見ていてちょっと気になったのですが
というか昔からちょっと引っかかってるんですが



まずUFOとはアメリカの空軍で
用いられていた用語で
Unidentified Flying Objectの略で
未確認飛行物体のことである。

つまり何であるか確認されていない飛行体のことを
UFOと呼んでいる訳なので
飛行機も車のヘッドライトも自然現象も
何であるか確認されていなければ
すべて未確認飛行物体、つまりUFOなんですよ。

ですからUFOというのは
100%存在するものなんです。
確認できてない飛行物体のことですから普通に存在します。
(ちなみに異星人の乗り物でも何でも確認された段階で
 確認飛行物体となりUFOではなくなります)

ということから
「あなたはUFOの存在を信じますか?」
なんて質問は愚の骨頂だってことが分かると思います。
「未確認の飛行物体の存在を信じますか?」と聞いてる訳です。
存在するのが当たり前のものの存在を信じるかって…

もしそういう意図で質問したいのなら
「あなたは空飛ぶ円盤の存在を信じますか?」か
「あなたはエイリアン・クラフト(宇宙人の乗り物)の
存在を信じますか?」
としなければ正確には誤用になるんですよね。

それが昔からちょっと気にはなっていたんですが
ただ日本ではピンクレディーの曲の影響か
UFO=空飛ぶ円盤と世間では認識されているので
まぁどっちでもいいっちゃいいんですけど
できれば正確に表現してほしいなぁ。

ルイスと未来泥棒

2008年01月10日 10時10分10秒 | MOVIE
ディズニーである。でもピクサーではない。
現在公開中の
「ルイスと未来泥棒」を見ました。
立体3Dではなく2Dで。


「レミーのおいしいレストラン」なんかと比べると
出てくるのは人間ばかりだし登場人物も多いので
小さい子供にはちょっと分かりにくいかも…
小学生ぐらいの年齢から見るのが
ちょうどいいのではないでしょうか。

家族愛や、失敗を恐れずに前向きに生きること
などがテーマなんでしょう
ラストのウォルト・ディズニーの言葉も含め
いかにもディズニーらしい
優等生映画だと思います。

どうにも主人公のルイスの行動に
感情移入できなかったり
建物などのCGはものすごくいいのに
人間のCGの表現は好きになれなかったりと
思うところもいくつかはあるんですが

内容は悪くないですし
ディズニー映画の内容をとやかく書くのも
無粋な気がします。
基本子供も楽しむための映画ですからね。
ディズニーには、この手の映画を
これからも作り続けていって欲しいですね。

…ただ、人間の主人公は
もうやめた方がいいとは思いますけども。

HERO

2008年01月08日 08時08分08秒 | MOVIE
映画版「HERO」を見る。


テレビシリーズは当時見ていたのですが
あれからもう6年も経っているので
完全に私の中では熱も冷めていて
何で今更HERO?…と思わずにはいられませんが

役者も設定も当時と変わらず
通販などの小ネタもあり
テレビシリーズ時のファンにとっては
楽しめる映画なんだろうと思います。

しかし韓国でのシーンの必要性が
ほとんど無いんですよね。
韓国で頑張って見つけた車も
結局証拠としては役にたたず
韓国シーンで後々意味を持つのかと思っていた
USBメモリーも結局何の意味も無く

韓国ロケはイ・ビョンホンを出したかっただけ
なのでは?という気もしないでもないです。
(ラストシーンの小ネタ用の伏線はあるのですが)

この映画は韓国をはじめ
アジア各国で上映されるそうなので
韓国ロケとイ・ビョンホンは大事なんでしょうが…
テレビシリーズとその後のスペシャル版を
見てない国の人には面白さ半減なように思います。

映画の一番ラストの久利生と雨宮のシーン、
これはドラマシリーズからのファンにとっては
嬉しいことなのだろうか?
非常にスッキリしますけども。


今回、贈収賄疑惑のかかった衆院議員役で
タモリさんが出ていたのですが
グラサンをかけてる代議士って
あんまりいないよね。しかも法廷内だし。

舞妓Haaaan!!

2008年01月03日 03時03分03秒 | MOVIE
脚本:宮藤官九郎
出演:阿部サダヲ、柴咲コウ、堤真一、生瀬勝久、
   小出早織、伊東四朗、京野ことみ、山田孝之他
DVD「舞妓Haaaan!!」を見る。


…う~ん、面白い。
さすがはクドカンといったところでしょうか。
あまりのバカバカしさについ笑ってしまいました。

終止テンションの高い阿部サダヲと
堤真一とのからみは非常にいいですし
この現実にはまずありえない物語を
阿部サダヲのキャラで強引に押し進めていくところも
とてもいいと思います。
関西出身の私が見ても登場人物の関西弁には
あまり違和感が無かったですしね。


何のメッセージ性もないし
見終わった後、心に残るかといえば
まったく残らないのですが
それだけに、ただ何も考えずに楽しめる
良質のエンターテイメント作品だと思います。


「帰ってきた時効警察」の時も注目していましたが
舞妓役の小出早織がけっこう可愛いです。
というか舞妓姿が非常に似合っています。

対して柴咲コウはあまり舞妓の化粧が似合っていません。
なぜなんだろう…?
派手目な顔にはおしろいは似合わないのだろうか?


しかしここ最近の日本映画では
「キサラギ」「舞妓Haaaan!!」「バブルへGO!!」
など、いい感じで力の抜けた
ライトコメディー的なものには面白い作品もあったのに
同じ日本映画でも
ちょっと力の入ったシリアス系大作映画となると
とたんにつまらなくなるのは何故なんだろう?

同じシリアス系だと
ついついハリウッドと比べてしまうため
お金のかけ方やCGの使い方、
規模の違いで見劣りしてしまうということなのかな?

それだけのことなのかなぁ…
なんか日本映画には
根本的な問題があるような気もするんですが。


とりあえず、もうそろそろ
小説を元に映画を作るのは
やめてみたらどうなのかねぇ。

時間に制約がある分、
原作の大部分をはしょらなきゃいけない映画は
まず原作の小説には勝てないし
内容も展開が早くなりすぎてしまう。
原作を読んで色々と想像していた人の
想像の上を行く映像を作るなんてまず無理ですよね。

で結局、原作を読んで映画を見た人達は
「あ~今回も日本映画はつまらなかった」
となる訳ですよ。

原作ものを使いたがる理由も分かりますよ、
映画は宣伝なくしては世間に認知もされませんから
・最初から原作の知名度がある方がヒットしやすい
・原作のファンも取り込むことが出来る
・出版社とのからみで宣伝効果や宣伝費負担減
・いいシナリオが不足している

…などの理由がありますが、
原作なしで成功したのなんて
矢口史靖監督の
「スウィングガールズ」や「ウォーターボーイズ」
その他三谷幸喜監督ものやドラマの延長ものなど
テレビ局とのタイアップがあるものばかりって
いうのも分かるんですが

でもやっぱり、いいシナリオが無いんだったら
無理して駄作ばかり乱発するのは
もうそろそろやめてくれよ!と思います。
日本映画だけで2006年には417本、2005年には356本が
公開されています。一日一本…
そんなに映画製作って美味しい事業なのだろうか?

恋空

2008年01月01日 01時01分01秒 | MOVIE
新垣結衣主演映画「恋空」を見る


原作は携帯のwebサイトから人気が出て書籍化された
上下巻あわせて140万部以上も売れている小説である。
作者の美嘉は作家ではなく全くの素人。


Wikipediaによると、
当初は実話というふれこみでしたが
抗がん剤や妊娠やレイプなどについての矛盾も非常に多く
矛盾の指摘をうけて現在は
「実話をもとにした」小説と改められている。

そういった点以外にも基本的な語彙や
文章表現の乏しさなども指摘されており
また井上香織著「さよならの向こう側」という小説と
内容が酷似しているなどの指摘も受けていて
山田悠介著「リアル鬼ごっこ」並に
本は売れているのに世間ではかなり酷評されている小説である。

素人が小説を書くと陥りやすい、
専門的知識が乏しいにも関わらず安易に書いてしまう
この設定の矛盾
いかにプロの作家が膨大な資料を読み、
設定の矛盾を作らないように気をつけているかが
よく分かりますね。
まぁ素人なんだからある程度の矛盾は仕方ないにしても
矛盾だらけなのに実話って言っちゃいかんよね。

小説はここで読めます
(少しだけ読んでみましたが…酷いです)

ちなみに映画では
その矛盾点は描写されていません。




…さて、映画を見た感想ですが

倫理的な面を無視して考えるなら
いかにも女子中高校生が好みそうな
少女の恋愛、性交、妊娠、中絶、不治の病
などの要素を詰め込んだ
最近のラブストーリーの王道
なんだろうなとは思います。

人気上昇中の新垣結衣の起用や
ミスチルの主題歌とも相まって
若いカップルがデートで見に行く分には
適した映画なのかもしれません。
この映画を見て涙した人もたくさんいたことでしょう。

そういう点で考えれば
こういった映画の存在価値というのも
一応あるんですよね…

ちなみに原作ほどではないですが
映画もネット上ではさんざん酷評されています。
私もおおむね同意見です。
まぁ元になった原作がひどすぎるので
これは仕方ないかもですね…
まだ健闘した方だと思います。