あをぢる。

青い汁

向日葵の咲かない夏

2009年07月01日 01時01分01秒 | BOOK
「向日葵の咲かない夏」
道尾秀介著 新潮文庫


内容は(「BOOK」データベースより)
夏休みを迎える終業式の日。先生に頼まれ、欠席した級友の家を訪れた。
きい、きい。妙な音が聞こえる。S君は首を吊って死んでいた。
だがその衝撃もつかの間、彼の死体は忽然と消えてしまう。
一週間後、S君はあるものに姿を変えて現れた。「僕は殺されたんだ」と訴えながら。
僕は妹のミカと、彼の無念を晴らすため、事件を追いはじめた。
あなたの目の前に広がる、もう一つの夏休み。


読んでいると違和感をいくつか感じます。
特に3歳の妹のミカが3歳とはとても思えない会話をするところが
最後まで気になりました。
でも最後にはその理由も分かります。


…しかしこれはスゴイ小説ですね。
ただ後ろの解説にも書いてありましたが
好き嫌いがはっきり分かれるかもしれません。
嫌悪感を持つ人もいるかも?
一言で言うと狂気って感じです。

昔「ガロ」で蛭子能収が描いていた
ヤバイ漫画を読んだときのような衝撃を受けました。
でも私はすごく面白かったです。

この「向日葵の咲かない夏」も含め
毎年「このミス」の20位以内に必ず入っている道尾秀介の
他の小説もちょっと読んでみたくなりました。