7月20日(金)
昨夏のみちのく山登りでは、津軽の名峰岩木山が残ってしまった。
今日の朝、その課題を果たせそうだ。
▲ 百沢スキー場駐車場での朝は、やはり晴れ。
おお、昨夕はみえなかった岩木山が見える!
6時前に出発だ。
▲ 百沢コースの最初三分の二は、こういうコナラなどの落葉樹林に覆われた山道が続く。
おおむね穏やかな斜度、土道だ。
▲ ゆり(クルマユリ)とすみれの種だろう。花は多くない。
▲ 焼止りヒュッテを過ぎると、百沢コース核心部の大沢につきあたる。
ここから両側の狭まった沢底を遡っていくことになる。
「通常、沢に水はほとんど流れておらず、靴を濡らすことはない」とガイドブックに書いてあったが、とんでもない。ほとんど沢登りに近く、右に左に川床に足を落とさないように登っていった。やはり長雨で雨量が増していたのだろう。
するとほどなく、沢べりに現れた。
▲ ミチノクコザクラ。
この岩木山の固有種だ。ここにしか咲かない花。
しかもこの百沢コースにしかない。
▲ あちこちに咲いている。ミチノクコザクラ。
▲ 他の花は影がうすい。一番目カラマツソウ。
▲ 数段の小さな滝が流れ落ちる、ところへ来た。
4段もあるよ。
スリップしないように、注意深く渡らねばならなかった。
このあたりの地名「百沢」とは、こういう無数の沢が有るからだろう。
更に登ると、沢は雪渓に覆われてきた。
▲ 雪渓端を飾る ミチノクコザクラ。
色もはっきり、花弁もきっちりでまるで造花のようだ。
▲ 雪渓を登っていくスイス人のにいさん。
雪渓が初めて現れたとき、さあどこから登るべとボクが考えていると、この兄さんがきた。
「にいちゃん一人?」 と聞くと うん。アメリカ人ではないことはすぐ分かった。スイス人だと。ドイツ語?フランス語? フランス語圏だ。「フランス語を話すか?」と尋ねられて、ウイと答えて少し話したが、コリャダメだ思われて、我々の会話は英語に戻った(笑)。
あと頂上までずっとこのにいさんと一緒に登った。
▲ 陽を浴びて輝くミチノクコザクラ。
▲ 種蒔苗代(たねまきなわしろ)畔に着く。
小さな池の向こうに、岩木山の頂上が見える!
あと30分くらいかな。
▲ この畔で小休止。
このスイス人のにいさんは日本を旅行中。3ヶ月滞日予定。
もうすでに1ヶ月ほど北海道を周って、このあと仙台へ、最終的には屋久島まで行きたいのだとさ。
▲ さあ行くぞ。岩場を登っていく。
下の8合目のリフト降り場からきた登山者が合流して、急に人数が増えた。
▲ 岩木山頂上へ! 1625m 10時20分。
鐘の下がるモニュメントがユニークだ。
▲ 登頂記念に鳴らしてみた。
コーン・・・ 高い音色が響いた。
▲ にいさんは、先日登った白神山地を上から眺めたくてこの山にきた、といったが。
残念、白神のほうはいまひとつ見えないね。
▲ 青森市街のほうも、もっと先の雲がとれないと分からないね。
▲ 岩木山神社奥宮。
宮の向こうに、本当なら鳥海山、月山が見えるのかな。
▲ 見えませんねー。
今日は、高気圧が覆うが湿った空気のため雲がでやすい、と青森ラジオで言っていた。
梅雨明け宣言したとはいえ、完全に夏の天気にはなっていないのだろう。
いつものランチして、下山だ。
▲ 右下には八合目のバス停、駐車場がみえる。
駐車場から左上まで、リフトで上がってこれる。そしてこの頂上まで上ってくるラクチンルートもある。
よっぽどラクチンルートでこようかと思ったが、ま、歩けるうちはね。
にいさんは、八合目から嶽コースで下る。
ボクはクルマがPにあるから、また百沢コースのピストンだ。
お互いにこれからの安全旅を言い合って、別れた。
▲ 先ほどの種蒔苗代まで下って、頂上を見上げた。
バイバイな。
▲ 綿の花のような??
帰りの沢下りは、やだなと思いつつも慎重に下った。
しかし、沢下りの中途で黄色いリボンを見失って、もう一度上に登りなおして降りる場面もあった。あれはやばかったな。
だれ一人として出会わなかった百沢コースだった。
いや正確ではない。
スイスのにいさんとミチノクコザクラに出会った岩木山・百沢コースだった。(^^)
▲ 午後3時ごろに、百沢スキー場駐車場に戻ってきた。
9時間の山行か。確かに中級汗だくコースだった。
いつものようにクルマの中で珈琲休憩したあと、昨日と同じ百沢温泉に寄って、次の新たな道の駅寝ぐらを目指した。
ここは
昨夏のみちのく山登りでは、津軽の名峰岩木山が残ってしまった。
今日の朝、その課題を果たせそうだ。
▲ 百沢スキー場駐車場での朝は、やはり晴れ。
おお、昨夕はみえなかった岩木山が見える!
6時前に出発だ。
▲ 百沢コースの最初三分の二は、こういうコナラなどの落葉樹林に覆われた山道が続く。
おおむね穏やかな斜度、土道だ。
▲ ゆり(クルマユリ)とすみれの種だろう。花は多くない。
▲ 焼止りヒュッテを過ぎると、百沢コース核心部の大沢につきあたる。
ここから両側の狭まった沢底を遡っていくことになる。
「通常、沢に水はほとんど流れておらず、靴を濡らすことはない」とガイドブックに書いてあったが、とんでもない。ほとんど沢登りに近く、右に左に川床に足を落とさないように登っていった。やはり長雨で雨量が増していたのだろう。
するとほどなく、沢べりに現れた。
▲ ミチノクコザクラ。
この岩木山の固有種だ。ここにしか咲かない花。
しかもこの百沢コースにしかない。
▲ あちこちに咲いている。ミチノクコザクラ。
▲ 他の花は影がうすい。一番目カラマツソウ。
▲ 数段の小さな滝が流れ落ちる、ところへ来た。
4段もあるよ。
スリップしないように、注意深く渡らねばならなかった。
このあたりの地名「百沢」とは、こういう無数の沢が有るからだろう。
更に登ると、沢は雪渓に覆われてきた。
▲ 雪渓端を飾る ミチノクコザクラ。
色もはっきり、花弁もきっちりでまるで造花のようだ。
▲ 雪渓を登っていくスイス人のにいさん。
雪渓が初めて現れたとき、さあどこから登るべとボクが考えていると、この兄さんがきた。
「にいちゃん一人?」 と聞くと うん。アメリカ人ではないことはすぐ分かった。スイス人だと。ドイツ語?フランス語? フランス語圏だ。「フランス語を話すか?」と尋ねられて、ウイと答えて少し話したが、コリャダメだ思われて、我々の会話は英語に戻った(笑)。
あと頂上までずっとこのにいさんと一緒に登った。
▲ 陽を浴びて輝くミチノクコザクラ。
▲ 種蒔苗代(たねまきなわしろ)畔に着く。
小さな池の向こうに、岩木山の頂上が見える!
あと30分くらいかな。
▲ この畔で小休止。
このスイス人のにいさんは日本を旅行中。3ヶ月滞日予定。
もうすでに1ヶ月ほど北海道を周って、このあと仙台へ、最終的には屋久島まで行きたいのだとさ。
▲ さあ行くぞ。岩場を登っていく。
下の8合目のリフト降り場からきた登山者が合流して、急に人数が増えた。
▲ 岩木山頂上へ! 1625m 10時20分。
鐘の下がるモニュメントがユニークだ。
▲ 登頂記念に鳴らしてみた。
コーン・・・ 高い音色が響いた。
▲ にいさんは、先日登った白神山地を上から眺めたくてこの山にきた、といったが。
残念、白神のほうはいまひとつ見えないね。
▲ 青森市街のほうも、もっと先の雲がとれないと分からないね。
▲ 岩木山神社奥宮。
宮の向こうに、本当なら鳥海山、月山が見えるのかな。
▲ 見えませんねー。
今日は、高気圧が覆うが湿った空気のため雲がでやすい、と青森ラジオで言っていた。
梅雨明け宣言したとはいえ、完全に夏の天気にはなっていないのだろう。
いつものランチして、下山だ。
▲ 右下には八合目のバス停、駐車場がみえる。
駐車場から左上まで、リフトで上がってこれる。そしてこの頂上まで上ってくるラクチンルートもある。
よっぽどラクチンルートでこようかと思ったが、ま、歩けるうちはね。
にいさんは、八合目から嶽コースで下る。
ボクはクルマがPにあるから、また百沢コースのピストンだ。
お互いにこれからの安全旅を言い合って、別れた。
▲ 先ほどの種蒔苗代まで下って、頂上を見上げた。
バイバイな。
▲ 綿の花のような??
帰りの沢下りは、やだなと思いつつも慎重に下った。
しかし、沢下りの中途で黄色いリボンを見失って、もう一度上に登りなおして降りる場面もあった。あれはやばかったな。
だれ一人として出会わなかった百沢コースだった。
いや正確ではない。
スイスのにいさんとミチノクコザクラに出会った岩木山・百沢コースだった。(^^)
▲ 午後3時ごろに、百沢スキー場駐車場に戻ってきた。
9時間の山行か。確かに中級汗だくコースだった。
いつものようにクルマの中で珈琲休憩したあと、昨日と同じ百沢温泉に寄って、次の新たな道の駅寝ぐらを目指した。
ここは
雪渓と、ミチノクコザクラと、空。白とピンクと青のコントラストを楽しみながら歩いた事でしょう。
今回の出会いは、スイス人のにいさんでしたか。語学力あってこその出会いですね。カッコいいなぁ英語を交わしながら山を行くなんて
9時間の山行ですか。相変わらずの健脚ですねレポを読んでいると爽やかな景色が広がりますが、そちらの山は、暑くないですか?私は赤岳が思いもよらぬ暑さでしたので
そ、そのとおりなんです。上手く言いましたね。沢、雪渓の脇にポツポツと群生していて、明るく爽やかですよ。一人リフトから来られた方が、頂上にも上らずこの花を見るためだけに下りてきてましたよ。
スイスのにいさんは、多分学生さんでしょうね。私も学生のころヨーロッパを40日間周遊してたとき、現地の人に声をかけられて嬉しかった思い出がありますので(^^)
>そちらの山は、暑くないですか?
暑かったですよ。でも下で最高気温が31,2度ぐらいでしょうか。凍らせたペットボトルもただの水になるのも早かったような。あ、皮がむけてきましたよ(笑)。
お岩木山登頂、おめでとうございます。
相変わらず簡潔明瞭、テンポの良いブログですね。
私なんか乗鞍シリーズ、一週間も続けてます。
それにしてもさすが海外赴任生活をされたsora先輩
スイス人相手に呉越同山ですか
ミチノクコザクラ
先日登った唐松岳でも雪割草を沢山見かけましたが
色の濃さが明確に違いますね。
実に良い色です。
カラマツソウもピンがしっかりきてますね。
でも
>沢下りの中途で黄色いリボンを見失って、もう一度上に登りなおして降りる・・
冷静ですね。山やはこうでなくては
県立球場では南が今日決勝、明日北が決勝を迎えます。
ミチノコザクラかわいらしい、こんな花に出会えるだけでも儲けもんですね(*^▽^*)
山に咲く花はどれもみなかわいくて写真を見せていただくだけでもうれしい便りです。
ありがとうございます。最大のお褒め言葉です。どうしてもあれもこれも書きたい載せたいで、長くなってしまうのですが切っています。最終的には、もっとイチバンだけに絞って綴りたいなとも。さもなくば続けられないですね。
>スイス人相手に呉越同山ですか~
信さんも上手いこと言うじゃないですか(笑)。
>唐松岳でも雪割草を沢山見かけましたが~
同じ種なんですね。はい、色は嘘みたいにはっきりしてます。エゾコザクラの変種とも書いてありましたから、大雪でも兄弟を見れるかな(^^)。
>カラマツソウもピンがしっかりきてますね~
あのしょっちゅう見る白い花はカラマツソウでしたか。ここのはなぜか花が大き目で、撮りやすかったもので。
沢下りは沢を出たり入ったりするので、リボンが見えなくなった時、その出入りをどこかで間違えたのではと焦りましたよ。明日も晴れだから、最悪ここでじっとしていても・・なんても頭をかすめました。ひとけのない山でソロは怖いですよ。ま、二人だって間違えれば同じですし呉越同舟(山)の依頼感から集団で間違えることもありますからね。
とくに雪渓を下るときは、下からすーっと冷気が上がってきますから、あのときはスズシーですよ。
>写真を見せていただくだけでもうれしい便りです。~
ありがとうございます。励みになります。
よしっ次へ!と思いますが、今日は雨です。外気温24度。ケタが違いますね(笑)