Yokoの空

犬とわたしと、ちょっと気になる出来事たち…

葵祭

2012-05-20 00:38:58 | 旅行・おでかけ

1日目、2日目をちょっと置いておいて、記憶が薄れる前に、16日のことです。
前日の15日の予定だった「葵祭」が、雨で順延に。
雨で延びたのは、なんと、15年振りだそうです。

京都御所の観覧席を取ってあったので、ホテルで朝食の後、御所へ。
受付で、葵祭のことが詳しく書かれたパンフレットを受け取り、指定された座席へ。

行列は、向こ~うに見える建礼門から、出てきます。



前から2列目。ラッキーです。 
それにしても、暑い・・・ 白い砂利が、さらに暑さを増します。
ところどころのテントで売っている飲み物を私たちも買って、熱中症対策。

さぁ、始まりました。
最初は、先導の乗尻(のりじり)。
平安朝貴族の優雅さを、雰囲気だけでも感じ取りたいところです。

 
          <乗尻(のりじり)>            <検非違使尉(けびいしのじょう)>

御所を10時半に出発し、途中下鴨神社での儀式や休憩を入れて、上賀茂神社に到着が、15時半。
長い行程です。
観ているだけで暑いのに、何枚も重なった衣装を纏った貴族たち、どんなに暑いことでしょう。

  

いったい、何色、何種類、あったことか。 役職、位によって、それぞれ衣装が違います。

藤の花で飾られた牛車が、やってきました。
ポスターや、パンフレットの表紙にも、この牛車が使われています。



大きな牛が・・・ 1頭です。

と思ったら、



こんなにたくさんの人が、後ろから押していました。 ご苦労様です。

 
         <交代要員の牛>                 <近衛使代>

近衛使代の馬は、大きなお面のようなものをつけています。

36頭の馬、どの馬も、この暑い中、ゆっくりゆっくりの足取りで、静かに進みます。
たまに、後ろを向いてしまうこともあっても、なだめられて、行列に戻ります。
相当訓練したのだろうな、と、感心してしまいます。

総勢511名の中には、お稚児さん、童女が、何人も。
みんな可愛くて、暑い中、一生懸命、歩いています。
「頑張れ」 と応援してしまいました。

  

ここまで来ましたが、お気づきでしょうか。 そう、写真がすべて、真横から。
2列目の席とはいえ、前に乗り出したりはできませんから、これが精一杯でした。

第一列~第三列に続く最後は、斎王列。
斎王代の乗った腰輿(およよ)中心の、女人(にょにん)列です。


               <腰輿(およよ)の上の斎王代>

この前日に、「今年の斎王代は、〇〇の御嬢さん」 と、ヒデッチさんから教えていただきました。
京都の名士の御嬢さんは、美人さん揃いなのですね。

 
       <女別当>               <騎女(むなのりおんな)>

女別当に差し掛けられる花の日傘、ずいぶん重そうです。
交代しながらでしょうが、ここからずっと、この体制で歩いて進むのです。

騎女は、斎王付の巫子(みかんこ)だそうで、何事も神事に左右されていたことが、よくわかります。

  

行列の中で、様々なものが運ばれます。
弓矢を持った人の、優しいピンクが、何か可愛らしかった・・・

ほぼ1時間、先頭から最後尾までのおよそ1キロの列が、目の前を通り過ぎていきました。

そして、行列の最後には、念のための、この車列。
救急車が活躍せずに、済んだでしょうか?

   

今まで何度となく通った京都。
混んだりするのが嫌で、三大祭は避けていて、観たことがなかったのです。
初めて 「観に行こう」 と3人で決めての今回の京都でした。 
体調が万全ではなかったけれど、思い切って行って、本当に良かった。

1・2日目、そして、葵祭りの後のことは、また、次回に。