やっとDVDで出たらしい「象牙色のアイドル」

７０年、ナルシソ・イパニエス・セラドール監督作。映画ファンのサイトなどによれば、なかなか隠れた傑作のひとつのようです。

これはリアル・タイムでテアトル銀座（今はもうないですね）で見ました。

もう、すご～～く怖かった！！

当時美少年アイドルだったジョン・モルダー・ブラウンが厳格な女子高の女学院長のひとり息子役。
かなり根暗のマザコン息子。ママからは女子学生との接触を禁じられている。
でも、お年頃なので、こっそり会っている女の子がいたりする。

そのうち、起こる殺人事件。次々に女子学生が残忍な形で殺されていく。
この殺しのシーンも演出が凝っていて、無名のスペイン人の監督はなかなかの腕前です。

犯人は？これは「サイコ」みたいな展開だ。

ラスト、ジョンはママを部屋に呼び、殺した女の子たちから理想的な美しい顔のパーツを切り取り、はぎ合わせた死体を見せる、楽しそうに「ママのような美人を作りたいんだ」とうっとり話すジョン。キレイな顔だけに、怖いぞ～～
恐怖とショックでひきつるママの絶叫で終わったような・・

もう３０年以上前に見たものだし、その後もテレビ放映もされていないし、もちろんビデオも発売されていないので、復習する機会なかったな～

今年の１月DVDが出たらしい。レンタルで見てみようかな。

ジョンはドミニク・サンダとの「初恋」で脚光を浴びました。当時マーク・レスターやビヨルンなども出てきていて、美少年系スターがもてはやされた時代でした。
でも、誰ひとり残っていませんね。
マーク・レスターはイギリスで整体かなんかやって地道に暮らしているらしい。
少年のころに最高に美しい人って、その後がね～
子供のころ、ちょっとばかし、崩れていたりするくらいのほうが、中高年になっていい男になったりするもんですね～