アントンK「趣味の履歴簿」

趣味としている音楽・鉄道を中心に気ままに綴る独断と偏見のブログです。

和式客車「あすか」の引退

2017-01-18 10:00:00 | 鉄道写真(EL)

かつては全国に団体専用の特別な車輛たちが配置されていた。その筆頭の代表とされていたのが、品川客車区にあった初代「サロンエクスプレス東京」だと思うが、以後客車を問わず電車にせよ、気動車にせよ全国にこの手のスペシャルな車輛たちが広がっていった。

時は流れ、これらの車輛達も使用の頻度が減りまた車齢も進んだためか、これまた急速に姿を消していくことになる。こういった車輛達の栄枯盛衰は、長く趣味をしていると、自分の人生に置き換えることすらできてしまう。何だか年を取ったと実感してしまう瞬間だ。

今回話題にする客車「あすか」はJR西日本の客車であり、近年動きが無いと思っていたら引退するとの情報が廻ってきた。(昨年引退済み)アントンKには、この「あすか」という客車、あまり馴染みもなく思い入れも特にないが、数回撮影のチャンスに恵まれている。大した撮影はできていないが、当時とは明らかに時代背景が違う現代にまだ現役で走っていたら、ファン垂涎の的となるのかもしれない。

個人的には、パッチワークのような外観が好きになれなかったが、関東まで東海道を上ってきた時のものを掲載しておきたい。

1989-09-28      9301レ  EF651114   和式客車「あすか」

 


シルエット・ロマン

2017-01-15 10:00:00 | 鉄道写真(EL)

強い冬型の気圧配置となり、関東平野は乾燥した晴天が続いているが、今朝は日の出直前のロマンを求めて出かけてきた。

普段は当然のことながら日中の撮影がほとんどで、目で見た通り車輛たちの表情を写し撮っている訳だが、視点を少し変えて撮りたい被写体を黒く潰して影にしてしまい、その画像から想像力をかき立てるような写真を狙ってみる。直接的な画像からの情報以上に、こういった写真は無限に広がりを見せると思ったのだ。今回、アントンKは、機関車の形式まで潰す勇気は無かった。もっとイメージが広がれば、形式すら拘らずにシャッターを切れるはずだが、ここではなぜか目の前の茜色の空に機関車の影絵を置きたくなった。この機関車のシルエットは、ご存知EF210桃太郎である。あまりファンには人気がある機関車とはいえないが、こうしてシルエットにしてしまうと、機能美とでもいうか、力強くて美しく思ってしまう。

2017-01     1088レ    武蔵野線にて


冬の嵐~日本列島寒波襲来

2017-01-14 10:00:00 | 鉄道写真(EL)

この週末は、近年にない最大級の寒波が日本列島を襲うということらしい。暖冬を言われてから随分と久しく思うが、忘れかけている冬の厳しさを東京でも感じることができるのだろうか。

東京でも昔のことを思い出せば、真冬には水道管が凍りつき、朝は水が出なかったり、庭は霜柱で覆われるのが常だった記憶がある。このキンとした空気は、昔から好きだったが、地方に行かない限りなかなか味わえなくなった。果たしてこの週末は・・

雪景色の中の鉄道は、格別な雰囲気があり好んで撮影に挑んできたが、自然相手のことだから、思うようにはなかなかいかない。

2010-02        EF81126    奥羽本線/津軽湯の沢にて


今年の注目したい演奏家たち

2017-01-11 22:00:00 | 音楽/芸術

年明けしてようやく通常のモードになってきた今日この頃。仕事に圧迫を受けながらの趣味活動には、いささか疲れが出てきているが、自分の出来る範囲で地味に確実に行動して行きたいと、年頭に当たり思い直したところだ。現実ばかりに目を向け、悲観的な想いに支配されることなく、ほんのひと時でも自己の想いの充実を感じられたら、次へ繋がって行くと思えて仕方がない。アントンKの場合、そんなひと時が、音楽に集中している時であり、またカメラを持ってフィールドに出ている時なのだろう。今年も少しでも多くそんな時間を持ちたいものだ。

さて、在京オーケストラの春からの新シーズンのスケジュールも出揃い、またそれに混じって来日オーケストラも具体的に日程等が発表されつつある。今年一年はどんな演奏に出会えるのか今から楽しみこの上ないが、もう行くことが決まっているものから少し考えてみたいと思う。

昨年より引き続き、上岡敏之氏の演奏にもう少し触れて行きたいと思っているから、彼が音楽監督をしている新日本フィルの演奏会が必然的に多くなる。3月のマーラー第6を皮切りに、4月ドヴォルザーク、5月ブルックナーと続く予定で、とにかく今までの経験上、想定を軽く超えてくる演奏内容なので、あまり深く考えることなく自分の素のまま接してみたいと思う。ということは、やはり健康管理は大切。演奏者と同様、聴く立場であろうとも、体調がベストでないと集中力を欠き、ろくな事は無い。一音も聴き逃さないくらいの心持で会場に向かうから、やはり身体のコンディションは重要だ。

同じくらい楽しみにしているのが、スクロヴァチャフスキの来日。ベストパートナーの読響でブルックナーの第5を披露する予定(5月)。過去にも同曲はこのスクロヴァチャフスキで聴いているが、昨年の第8同様に、さらなる進化が期待できる。かつての朝比奈隆の演奏がそうであったように、90歳を越えてもなお新品の総譜を用いて、一から組み立てるというから、その音楽に対する情熱は凄まじいものがある。

また今年は、マーラーの交響曲を少し聴いていきたい。3月にエリアフ・インバルがベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団を引きつれて来日し、得意のマーラーの第5を披露の予定。これはやはり外せないプログラムだ。オケのベルリン・コンツェルトハウス管のことはよく判っていないが、都響とも名演を繰り返しているインバル、それも第5番の演奏は他とは別格なのだ。何を置いても聴くべきだろう。また今年は、若手の指揮者山田和樹も聴いてみたいと思っている。彼は日本フィルを相手にここ数年、マーラーの交響曲を第1から順番にチクルスで演奏し、今年はその集大成になるはず。色々と評判も耳に入ってくるので、自分が聴いていないのでは話にならない。是非とも会場に足を運びたいものだ。またオーケストラを離れて室内楽も機会があれば積極的に行きたいところ。例の崔文洙の演奏は、暖かく心休まる音色だから、これまた是非とも聴きに行きたい。

思いつくままに列記してみたが、こうみるとあまり昨年とは変わらないアントンKかも・・・まあいい。音を楽しむと書いて音楽だ。今年も大いに楽しみたい。画像は、今年一番足しげく通うことになる上岡敏之/新日本フィル。さらなる洗礼を受ける事になる訳だ。またそのご報告ができることを今から楽しみにしている。

 

 


関西線のDD51

2017-01-08 10:00:00 | 鉄道写真(DL)

正月休みが終わったと思ったら、またいきなりの三連休。なかなか通常モードに身体が置き変わらないが、晴天だけが続いているのが救いか。前から気にはなっていた関西線の貨物列車の確認に思い立ち行ってきた。

実は確認事項がこれ以外のポイントにもあって、まだ夜も明けやらぬうちからロケハンを繰り返してきた。やはり見た聞いた話では納得できず、実際自分の目で見てみたいから、いつも撮影前の段階でこんなことを繰り返す。昔からそんな傾向があり、今時非効率でうさんくさく自分でも思うが、世の中が便利になればなるほど、こんな行動を固辞したくなる。音楽鑑賞だってそうだ。人がどんなに良かった感動したと言っても、結局最後は自分の耳が頼り。自分がどう思うかが一番大切なのだ。

それはさておき、長年鉄道撮影は続けているものの、今回の関西線はアントンKには未知の世界。撮影前のロケハンが主たる目的となった。朝からこまめにポイントを廻って見たが、どこも似たりよったりの場所ばかりで、また来たいと思わす場所はなかった。貨物列車の運転区間が短いというのも理由の一つだろうか。架線下でディーゼルを撮るということも、今一つに拍車をかける。ただここのDD51(愛知区)は、馴染みがなく新鮮に映った。特に更新色とされる機体は、まだもの珍しくて撮りがいがあり、おそらくこの地区で撮影に勤しんでいる鉄道ファンからはま逆だろうが、見慣れた国鉄色よりこちらの方がそそられてしまった。ただ暖地型だからスノープロウの装着がなく間抜けな印象。北海道のブルーのDD51とは凛々しさや厳しさがまるで違う。同じ形式とは思えないくらい見た目の表情が違っていた。

掲載写真は、そんなことを想いながら撮影した中からの一枚。重連運用と思いきや、単機で来てしまい拍子抜けした石油列車。一日通して撮影したが、まだ正月明けで貨物列車は完全復活していなかった感じだ。春からDF200も入線すると聞くから、それからでも狙ってみたいと思っている。

2017-01-07      5271レ DD51891   関西本線/富田にて