平和の歌・核兵器絶滅へと戦った英雄の歌

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短編小説      確信と不信  続 3

2011年12月31日 | Weblog
       確信と不信  続き3   
  
             4 正義
 信生(世の中に正義が無かったらどうなる。ソクラテスがいなかったら、悪を諌める人がいなければどうなる。政治家は汚職の連続、悪僧侶は御布施泥棒で庶民が泣く、そして、不況のドン底、税金は高額、高齢者、女人はいじめられ、その果て、他国からの攻められ国は濁りきってしまう。その例は、大戦であった。軍部の権力で言論の自由はなく、庶民、青年が戦争で命を落とした。世界史をみてもそうである、中国、アジア、西洋でも悪に染まって政権はいつかは滅びている) 信生が言っているのは確かである。第二次大戦では若者が多く亡くなった。言論の自由も奪われた。自由なことを話せば憲兵隊に連行された。現在でも、会社で不正な取引すれば、他の会社では相手にされず破産しゆく運命である。政治でも汚職が積もればその国は破壊につながる。晴夫は人生に迷いがあるようだ、人生努力でなんとかなると。しかし、年代につれて、その努力だけではどうにもならないことを知った。人生の壁に当たっているのだ。そして、世の中には正義があるとは考えも及ばないのである。晴夫(正義で世の中変えられるか、いじめ問題は、社会の弱者はどうなんだ。信生(不安な世に、暗闇の時代に正義がなければどうなる。釈迦が、日蓮大聖人がいなかったらどうなると思う。四苦の苦悩で苦しむ人が、師を知らない人が、国の安国の道を閉じ、暗黒になってしまっかかもしれない)信生が言うのはもっともである。人生に師をもてないのは親を知らずごとくで不幸であり、また、仏様は、鎌倉時代他国の時の権力者に安国の道を示したのである。しかし、信生は晴夫を説得するには、粘りと誠意が必要だ。なかなか思想の変化はできない故であると思うから。 
            終了

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