平和の歌・核兵器絶滅へと戦った英雄の歌

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短編  タカと肉

2015年09月06日 | Weblog

短編小説  

    タカと肉    作 中道 進

 吉見は休みの日にドライブに行った。東名高速の海老名サービスインで休憩をとったが疲れのために車内で眠ってしまった。そして、夢の中へと深く入ってしまった。その中は、小人が出てきた。(小人 ようこそ夢国へ。私がレストランを案内します)(吉見 美味しいビフテキを頼むよ)(こびとはい、かしこまりました)二人はレストランへ向かった。その途中に鷹が腹をすいていたので鳩を追っかけていたのを見た) (吉見 あれは、弱い鳩がかわいそうだ、あのままでは、鷹の餌食となってしまう)(小人 弱い物が負けるは当然です。気にしないでください)(吉見 おーい!鷹、鳩を追っかけるのはやめたまえ)(鷹 俺は腹が減っている。当然の行動している)(吉見 しかし、鳩がかわいそうだよ、追うのはやめたまえ)吉見は何を考えているのだろう。人間が人間を救うのはわかる。だが、ハトは畜生だ。その畜生を助けるとはなんだろう。吉見は、必死に鷹にすがりついた。(吉見 鷹何がほしい、何があれば、ハトを解放する)(鷹 ハハハ、お前の肉をよこせ、俺は腹が減っているんだ)(吉見 わかった、私の体肉を切り取ってお前にくれてやる)あっ、吉見は、自分の肉を一部切り取り鷹に差し出した。そして、ハトを解放させたのだった。吉見は、眠りから目を覚ました。夢か、しかし、世界は戦争をしているが、人間の生命は尊い。人間を大切にすべきと再確認した吉見であった。  終了

月刊 KIBOU

 

 


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