あんのおしゃべり

あんの想いを綴っていきます。

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私の読書歴 その6 君は愛する人のために死ねるか

 | 読書歴
中学の頃、さらば宇宙戦艦ヤマトを映画館で見た。
その時私は、“愛する人のために君は死ねるか”
というサブタイトルのように、
愛する人のために死ねるだろうか、と
真剣に考えた。
その時の私は『死ねない』と思った。
何故なら、その頃の私は“死”を一番の恐れたからである。

それと時を同じくして、
図書館では、好きな男の子の名前を
図書カードで発見して、その本を借りて読んでみた。
ドストエフスキーの『罪と罰』である。
純文学というものを読まなかった私には、
かなり難解であまり理解できなかったように思う。
しかも根をつめてその本を読んだためか、
その直後にヘルぺスが胸腺のあたりにできてしまった、
という思い出の書物でもある。
ただ、その本を理解することはむずかしかったけれども
その本のなかに出てきた女性、ソーニャが
忘れられなくなってしまった。

最近、その彼女と同じ心を持った女性の出てくる映画を見た。
『赤目四十八瀧心中未遂』である。
その映画の女性は、現実には死ななかった。
けれども、愛する兄のために、
彼女は、博多の町に売られて行く人生を選択した。
そして、彼女の心の一部は、そこにほおむられた。

蓮の花の美しさは、
完璧な、美しい人生を生きた象徴ではなく、
むしろ、彼女たちのように、
どろどろとした、汚れた現実の中に身をおきながら、
燐として透明なものを失わなかった、
その美しさを示しているのだと、
私は、後になって思うようになった。
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