ANNAN(ふれでぃ・えとう)の気まぐれ日記

シンガーソングライター、そしてQUEENトリビュートバンドQUEENESSのボーカルでもあるANNANの日記

色覚異常のワシとしては・・・

2008-04-12 14:51:21 | Weblog
こんなニュースを見つけた。以下引用である。
(出展:asahi.com)
http://www.asahi.com/health/news/OSK200804110074.html

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阪急のカラー時刻表「色覚障害者に配慮足りない」
2008年04月12日

特急や準急など電車の種別をカラー表示した阪急電鉄の時刻表は色覚障害者には判別しにくく、移動の自由を不当に制限するとして、京都市の弁護士が11日、京都地方法務局に人権救済を申し立てた。表示の改善に向け、同社との協議仲介を求めている。

申し立てたのは、京都弁護士会所属で色覚障害がある白浜徹朗弁護士(48)。申立書によると、阪急各駅の時刻表は、特急の出発時刻を赤色、準急を緑色でそれぞれ表示。視覚障害がある人は赤と緑が見分けにくいため、「配慮を欠いた表示で人権上問題がある」としている。

白浜さんは「今後は『色覚のバリアフリー』も考えてほしい」と話す。阪急電鉄は「今後、白浜さんと改善策を話し合いたい」としている。
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まあまあ・・・人権救済とまで言うとちと大げさかな?と思うワシ。

しかし、色覚異常(最近では特性とも言うらしい)は、一体どれだけいるのか?また、どれだけ一般的な話なのか?これを知らない人があまりにも多いのは考え物である。特に日本ではその意識、認識の低さが目立つ。

一口に「色覚異常」と言っても、何種類もあるのだ。最も多いのがいわゆる「赤緑色弱」と一般的に言われるもの。日本人では男性の20人に1人、女性の500人に1人がそれであり、日本全体では300万人ぐらいとのこと。ワシもその一人である。白人男性では、全体の8%がそうらしい。

さて、血液型AB型の皆さん、米国のAB型の割合は何%かご存知?
なんと3%なんだそうな。ってことは、色覚異常を持った人のほうが、AB型の人口よりも多いってことになる。まあ、それだけ一般的なものであるし、しかも正確には「病気」とか「障害」と認知されるべきことではないという考え方が、今は一般的である。

よく、こんなことを言われる。

「色が区別できないんでしょ?」とか
「赤と緑が区別できないなら、信号わかんないでしょ?」とか
「免許よく取れたね」とか

いえいえ、信号の赤黄緑を区別できないのは、かなり強度な色覚異常であり、大半の色覚異常の人はこのくらい区別できるのである。

但し!

よくカレンダーとか手帳とかの曜日のカラー印刷で、薄い赤と薄い緑などを使っているケースがある。時刻表もそうだし、場合によっては電気機器の赤と緑の発光ダイオードの明かりなども、時として見にくいことがある。もっとわかりやすくすればいいのに・・・と思ったことも多々ある。

デザインを考える人が少し注意すれば、あるいはプロジェクトチームにあえて色覚異常の人を入れれば、この問題の多くは解決されるのだけど。なにせ男性の20人に1人である。

簡単な話である。平日は黒、土曜日は青、休日は赤。それも中間色とか彩度の低いものでなく、はっきりした原色。そうすればワシを含むほとんどの色覚異常者に優しいものができるはず。

ところで・・・

パイロットの資格を取ろうとすると、日本ではワシは確実にアウトだろう。規制でビシビシに縛られているからである。ところが米国ではおそらくセーフ。「航空業務に支障がなければOK」という方向に向かっているのが米国のケース。実質上の安全運行に支障があるのならともかくも・・・というわけで、ワシは米国で免許を取る事はかなりな確率で可能。

しかし、その免許をもって日本で飛行機の操縦はできない(航空身体検査自体にパスしない)ことになるんだろうな。
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