ANNAN(ふれでぃ・えとう)の気まぐれ日記

シンガーソングライター、そしてQUEENトリビュートバンドQUEENESSのボーカルでもあるANNANの日記

アコースティックギター5

2006-01-22 01:07:16 | ANNAN
今日登場するのはOvation Pacemakerという12弦ギター。

これは2003年末に我が家にやってきたギターである。80年代初頭のもので、中古で米国オークションサイト「ebay」で競り落としたもの。クイーン好き(ちょっとマニア)な人なら、このOvation Pacemakerという名前でピンと来たのではなかろうか?

クイーンのLive Killersというアルバムがある。その裏ジャケットを良く見ると、これと同じ形をしたギターがステージ右手に見えるはず。そう、これは70年代後半以降、Brian Mayがステージで、Love Of My Lifeや'39、そしてDreamer's Ballなどを演奏するのに使っていたギターと、「ほぼ同じ」モデル。さらに80年代初期のライブでは、FreddieもCrazy Little Thing Called Loveという曲で使っていた。

このギター、日本国内で探しまくってみたのだが、悪戦苦闘すること1年以上・・・全くといって良いほど見つからなかったのだ。そもそも70年代後半~80年代初頭は、Ovationというメーカーのギターは値段も高く、増して12弦ギターがそれほどポピュラーではない日本には、それほど入っていなかったのかも知れない。そこで米国のオークションサイトで見つけたのがコレである。

Ovationは、前述の通りピックアップ内蔵であることが、ひとつのウリでもあるのだが、実はピックアップなしのモデルはOvation歴史上は多々存在する。このOvation Pacemakerは実はピックアップなしのモデル(モデル番号1115-4)である。片やBrianやFreddieが使っていたのはピックアップ搭載モデル(モデル番号1615-4)。なぜ、わざわざピックアップなしのモデルを買ったかというと・・・

そう、古いギターの電子回路は、結構やられているケースが多いのだ。最近は、Ovationを使わずとも、いいピックアップは沢山ある。増してネットオークションでは、写真で確認できる範囲の状態を「信じて」買うしかない。そこで、不具合のリスクを避けるためにピックアップなしのモデルを狙い撃ちした。米国人の友人(元ワシの部下)に電話して、このギターをこのぐらいの値段で落としてくれと頼んでから数日後。大成功のメールが届く。

そもそも、このギターは当時30万円は下らなかったギター。それをなんと4万数千円で買ってしまったのだ。それを日本に郵送するのに1万円。そして、やはり存在した不具合を、ワシの懇意にしているロックイン新星堂新宿点の専門化に託して、修理・調整してもらい、さらに自分の好みのピックアップ(Fishman Acoustic Matrix Natural II)を取りつけるのに3万円。合計10万円も出さずに、このギターを手にすることに成功したのだ。クイーンファンでギターを弾く人は、結構このギターを血眼になって探しているらしい。そんな人にはebayで探すことをオススメする。まあ日本では見つからないと思ったほうがいいギターだから。

その後、このギターはANNAN(ワシのソロ)よりも、KWEENのステージで大活躍している。もっとも、ワシよりもKWEENのBrianが弾くことの方が多く、なぜワシがこれを買ったのだろう?と思う事しきりではあるが・・・
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