Annabel's Private Cooking Classあなべるお菓子教室 ~ ” こころ豊かな暮らし ”

あなべるお菓子教室はコロナで終了となりましたが、これからも体に良い食べ物を紹介していくつもりです。どうぞご期待ください。

ハーブ

2017年07月24日 | ヴァイパー(毒蛇)ワイン

ベネティア・スタンレィの評判をチェックしておこうと思います。前回ご紹介したように、彼女はかなりの美人です。( 好みによって評価は分かれるでしょうが、私はそう思います。) 同時代の人たちの間ではどのように捉えられていたのでしょうか。

   

ジョン・オーブリー( John Aubrey、3/12/1626-6/7/1697, イングランドの好古家, 作家。)は名士小伝 ( Brief Lives )と称する伝記短編作者としても有名です。彼のベネティア・スタンレィ評を引用しておきましょう。 

『 顔は、楕円形の小顔、濃い褐色の眉が愛らしい目元をはっきりとさせている。頬の色は赤すぎることもなく、青白いこともなくダマスクローズのようだ。見まごうことなき美貌の持ち主で、宮廷では多くの男を虜にした。20歳になるまでに指を折って数えるほどの恋を経験したという噂だ。』 

抜けるような美しさのベネティアが一人ロンドンにやって来たのは十代も始めの頃ですが、二十代になる前にはすでに身持ちの悪い評判が立っていました。

ジョン・オーブリーは又、『 彼女はリチャード・サックビル( Richard Sackville, Earl of Dorset 3/18/1589-3/28/1624)の情婦であり、彼との間には子供がおり、年に500ポンドのお手当を得ている。』とも述べていますが、1625年、彼女は冒険家であり、科学者であり、政治家でもあるケネルン・ディグビィと結婚するのです。

本当の彼女の姿とは一体どうだったのでしょうか。興味がそそられます。

 

 

つづく。