アンの絵本日記&g

大人にも楽しめる絵本の紹介と
稲垣吾郎さんについて(時々)語ります。

今日の絵本

2018-04-28 17:55:18 | 絵本
「おばすて山」(4分)
アルノルフィーナ:再話・絵
いずみちほこ:リライト
教育社:発行
1992.12初版第1刷(1300円)

仕事のできなくなった老人を、食いぶちを減らすために山に捨ててしまう、という残酷な話は、この本では殿さまの命令になっている。
けれど、伝わる地方によっては貧しい村の古くからの習慣となっていたり、意地悪な嫁がしかけたことになったりしている。
大切なのは、老人はたとえ体が弱くなっても、その経験と知恵には素晴らしいものがある、だから大切にしようというハッピーエンドになること。
イタリアで生まれ育ち、日本に留学中、昔話に興味を持った作者が資料を持ち帰り素敵な絵本に仕上げたとか。。
(あとがきより)