アンの絵本日記&g

大人にも楽しめる絵本の紹介と
稲垣吾郎さんについて(時々)語ります。

今日の絵本

2014-06-08 16:14:17 | 絵本
「こんや、妖怪がやってくる」(4分)
君島久子:文
小野かおる:絵
岩波書店:発行
2014.4第1刷(1500円)

中国の青海省に住む少数民族トゥ族が、代々語り伝えてきた人気のある物語を、李友福氏が語り、李友楼氏が記録したもの。
たまごや、ぞうきんや、こん棒などといった、私たちの身近にある「物」たちが、人のように口をきき、胸を張って、正体不明の巨大な妖怪に立ち向かっていく。
日本の昔話「さるかに合戦」の後半、カニの子どもたちが、栗やハチ、牛のふん、うすなどに助けられて、仇討ちをする場面とよく似ている。
民話には、民族や文化の違いも国境も越えて、はるか遠くの人々とも心を通わせ、共感しあえる力がある。
(あとがきより)