アンの絵本日記&g

大人にも楽しめる絵本の紹介と
稲垣吾郎さんについて(時々)語ります。

今日の絵本

2007-12-05 23:28:14 | 絵本
「かたあしのひよこ」(4分)
水谷章三:文
いとうひろし:絵
ほるぷ出版:発行
1992.1初版(1300円)

おじいさんとおばあさんが育てているひよこは足が金でできている。
それを知った王様はひよこの片足を取ってしまった。
大きくなったひよこは自分の足を取り戻しに出かける。
途中で出会った「おおかみ」「ライオン」「川の水」を丸呑みして^^;

スペインの民話絵本。

<作者あとがきより>
王に奪われた自分の片足を命がけで取り返すという大冒険に挑戦する、小さなひよこの気強さを、国がふたつに分かれてのスペイン内戦の中を強靭に生き抜こうとした人々の生命力に重ね合わせてみた。
この話が伝わるのはスペインだけではなかった。広くヨーロッパ全域に、そして、16世紀には遠くアルゼンチンやチリなど南アメリカの多くの国に人々はその言語とともに渡って行ったのであった。多くは、体を半分にされるというところから「半分のひよこ」として語られ、ひよこを助けるものとして、狐・猿・虎・雄牛・棘のある木なども登場する。