Rain or Shine~メイおばさんの宝箱

雨が降れば虹が出る、晴れた空には光が躍る。
雨でも晴れでも歩きましょう!
世界のどこかから、あなたへ贈るメッセージ

二本の傘の優しさ

2017-02-28 03:33:39 | 
あまりに明るい春の日差しにめぐまれて
閉じこもっているのがもったいなくなって
ふらりとダウンタウンまで歩いて
「A UNITED KINGDOM」の映画など見てきてしまった昨日から

打って変わって今朝は霧が視界を曇らせて


窓に近づいてみれば
東から西へと雪が絶え間なく斜めに流れて行きます。

ほどなくして町のあちこちが白くなり始めました。

ただいま週明け月曜日の午前9時です。


まるで鬼ごっこのように
つかまえられるかと思った春がするりと逃げて行きます。
そんな鬼ごっこをいったいあといくつ重ねれば
本当の春が来てくれるのでしょう。

思い出します。
若い友が運転してくれた車で
夫と3人、オレゴン州のポートランドに行った1月半ばのことを。


南下をしているはずなのに
ポートランドに近づくにつれて、風景が白くなっていくのです。


「こんなことめったにないんですが、、、、」

と、ホテルの人も困惑顔で玄関の前の雪かきをしています。


地元の人すら予想もしていなかった突然の雪に見舞われて
町は白く染まり、大学は休講になりました。


中二階にこんな小さな図書館いえ読書コーナーがあるホテルの


部屋に落ち着いて荷解きをしながら
友がさりげなく鞄の中から取り出してデスクの上に置いたのは
使い馴染んだ様子がわかる一本の傘と
まだ一度も開いたこともない新しい二本の折り畳み傘でした。


「雨が降るかもしれないと思って、、、、、」

という短い言葉の中に隠れていたのは
彼女のいつもの優しさでした。

「雨が降るかもしれないと思って、お二人の傘も用意してきたんですよ。」

なんてことはこれっぽちも言いません。

ただ一言

「雨が降るかもしれないと思って、、、、、」

と三本の傘を鞄の中から取り出してクローゼットに入れました。

何という心遣いでしょう。
一人っ子政策の国で生まれ育った彼女は
10年も前に親元を離れ
ここアメリカで勉学と研究を続けている若きスカラーです。

心の中に大事にしまわれた二本の傘の思い出が
こんな雪のちらつく日には
とりわけ優しく心を温めてくれます。

雪が雨に変わりました。
この町のお天気はころころと変わります。
そのうちお日様だって顔を出すかもしれません。


どうぞ良い一日をお過ごしくださいね。
ランキングの方もどうぞよろしくお願い致します。       ↓
       ↓
ライフスタイル ブログランキングへ

海外旅行 ブログランキングへ
―――――――――――――――――――
「メイおばさんの料理帖」はこちらです。
よろしかったらどうぞ覗いてみてくださいね。
2月27日:タイ料理の「テイクアウト」
2月26日:実は弱気なメイおばさん
http://blog.goo.ne.jp/mayobasan



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。