いよいよギリシャの国民投票が、、、、

アメリカは今日、７月４日がお誕生日。
独立記念日です。
各地でさまざまな催しが企画されています。
夜には花火が上がります。
居ながらにして花火が見える（はずの）我が家では、今夜たくさんのお客様を迎えます。

いよいよギリシャの国民投票が明日、ギリシャ時間の５日に迫りました。
何に対して国民が投票をするのかと言えば、EUなどが求める財政緊縮策を受け入れるか、突っぱねるかについてです。

そこらへんの事情についてはすでにニュースでも十分報じられていますので、ここではごく私的に聞いたことをご本人の許可をいただいた上でお伝えします。

メイおばさんの古くからの友人のマチさん（仮名）が、投票をするためにギリシャに帰りました。マチさんにはギリシャ人のご家族がいて、日本とギリシャ二つの国の間を行き来しながら暮らしているのです。

昨日、今日と続々とマチさんからのリアルタイムのレポが届きます。

＊季節は爽やか、最高の大空。天気の悪いドイツからしてみたら、エーゲ海の島は憧れなのかもしれませんね（笑）。

＊広場にはたくさん警官がいますけれど、緊迫した雰囲気でもなく、みな暇そうに携帯をいじったりしています（笑）。


＊アテネからアドリア海の町に移りました。イタリアからのフェリーも変わらずに運航していますし、カフェでは常連さんたちが政治論議をしています。町中が「NO」のポスターだらけです。

「５年間血を吸われ続けた。今こそNOと言おう！」
（注釈：NOのギリシャ語はOXI＝オヒです。）


＊安い国産チーズの生産量を減らされて、その代わりに馬鹿高いオランダのチーズを買わされるのはやっぱりおかしいと思います。これって、まるで過去の歴史をひきずった苛めみたい。

＊留学中のギリシャ人学生たちが銀行が機能をしなくなったために送金が遅れていて大変らしいですが、食事をふるまってくれたりしてみんなが優しくしてくれるそうです。民間同士は問題ないのに、政治や国がからむと面倒なことになるのですね。

＊ギリシャ人て本当に愚直というか損な国民性です。チブラス首相はメルケルが「話せばわかる」と思っていたらしいです。ある意味人がよすぎるのかもしれません。加えて、今を楽しんだ者勝ち！みたいな人生観が古代ギリシャから連綿と伝承されているんでしょうね。

マチさんは明日、ご家族と投票に行きます。世論は賛成派がわずかにリードしているようですが、町で賛成派の集会が開かれているのは見たことがないそうです。自分たちの思いが通るかどうかは別にして、票の操作などのない公正な選挙になるように願っていると言います。

投票が刻一刻と近づくにつれ、アテネばかりでなくギリシャ全土がそわそわとしてきた様子。「周りの国がエーゲ海の島を狙っている」などの噂も飛び交い始めたということです。

願わくば穏やかに、清く正しく、良き将来のために良き投票が行われますように、遠く離れたここシアトルから一ギリシャファンとして祈るメイおばさんです。


読んでくださってありがとうございました！
どうぞ今日も良い日でありますように。
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