Rain or Shine~メイおばさんの宝箱

雨が降れば虹が出る、晴れた空には光が躍る。
雨でも晴れでも歩きましょう!
世界のどこかから、あなたへ贈るメッセージ

3年後にはどこで何を~ニッキから出された宿題

2014-09-18 09:41:35 | 

ところどころ文字がにじんだ
その絵葉書が東京の家に届いたのは
8月も終わりにかかる頃でした。
裏の写真は南フランス、ベジエの町の大聖堂です。

「メイさん、無事にバルセロナを通り抜け、フランス(南)に着いてから五日目。時差ボケで夜ねむれません。永住カルテの切り替え無事に終えて、友達とベジエの大聖堂を訪れました。やっぱりフランスは何を見ても建築が古いしすばらしい!明日はスイミングです。♡ニッキ」

ニッキは私のシアトルの友。
ひょんな縁で昨年の感謝祭のパーティーで知り合ってから
まだ1年もたちません。
それなのに、おたがいもうずっと長い間知っているような気がします。

「メイ、私はPCなんて持って行かないし、電話も繋がらないからね。
 だけどきっと無事に過ごしているはずだから心配しないでよ。」

そんな言葉通りに届いた絵葉書は妙に懐かしく
たとえ途中でにじんでしまったとは言え、一文字一文字手で書かれた字は
PCの手軽なメールと違って
ニッキのぬくもりと息づかいが伝わってくるようでした。

そんなニッキが
私たちが大陸横断を無事成し遂げて
シアトルに着いたのとほぼ同じ頃に
4年間も住んでいたことのある
南フランスの小さな村から帰って来ました。

そして
まだ調理器具も食器もテーブルクロスもろくにそろっていない我が家の
最初のお客になりました。
なんて嬉しかったことでしょう。

日本の喫茶店で食べるようなナポリタンが食べたいと言うので
女二人の昼餐は
ナポリタンとベビースピナッチのサラダ、コンソメ仕立ての野菜スープ
そして前夜の残り物のお豆腐と白菜の煮物となりました。
デザートはニッキが持ってきてくれたアイスクリームです。


ドストエフスキーとヘッセとパウロ・コエーリョが好きだというニッキからは
いつもたくさんのことを教えられます。

「えっ、メイ、パウロ・コエーリョ知らないの。
 駄目よ、読まなきゃ。
 『アルケミスト』なんて私の手引書みたいなもんよ。
絶対読んでね。図書館に行けばあるわよ。」

と宿題を出されました。

「私ねえ、3年後には南フランスに帰る。
 今回行ってよくわかった。
 私の本当にやりたいことはあそこにある。
 『ママはまったくガス風船みたいだ。紐を離したらどこに飛んで行っちゃうかわからない。』と息子から怒られたけれど、もう自由に生きていい年齢になったもんね。」

本当にやりたいこと?
私が本当にやりたいことって何なんだろう。
私は3年後にはどこで何をしているんだろう。

またまたニッキから宿題を出されたようです。


ご訪問をありがとうございました。
どちらでも一つ押してくださるととても嬉しいです。
どうぞ良い一日でありますように!


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