Rain or Shine~メイおばさんの宝箱

雨が降れば虹が出る、晴れた空には光が躍る。
雨でも晴れでも歩きましょう!
世界のどこかから、あなたへ贈るメッセージ

雨に煙るケープメイだって

2014-12-23 08:24:25 | アメリカ


ニュージャージー州最南端に位置するケープメイ最初の朝は
どんよりと曇った空から降り続く小雨で始まりました。
ワシントンDCとまったく同じ緯度だというのに
ずっと寒く感じます。

静まり返った町には
「CLOSED」の看板を掲げたレストランやホテルがたくさん見られます。

2010年の国勢調査によればこの町の人口は3607人。
2000年の調査では4034人だそうですから
10年で427人も減少していることになります。

427なんて、数字の上では大したことはなくとも
割合にしたら10.6%です。

しかも市報によれば
2013年の推定人口は3558人ですから
どうも年々住人の数が減っているようです。

と言っても、この小さな町は
夏ともなれば4万人から5万人もの訪問客を迎え
どこもかしこも大賑わいになるとのこと。

小雨の中、私たちがまず最初の目的地に定めたのは
灯台のある「Cape May Point State Park」でした。
大西洋に面したこの場所には
バードウォッチングには最適な展望台があり
小さなミュージアムもあります。

ここからは冬でさえ
数種類の珍しい鳥たちや、カワウソが見られると言われます。

それなのに
大きな大きな駐車場はガラガラです。


ミュージアムにも誰もいません。

その後にまわったいくつもの場所のどこもが
ほとんど人の気配もありませんでした。

いったんホテルに戻って車を置いて
再び眠るような雨の町を歩きます。
海沿いの道路で一軒だけ空いている店を見つけました。

ただでさえ人のいないこの町の
夕方の3時半という中途半端な時間には
他には客もなく、ジャジーなクリスマスソングが
やけに寂しく流れます。


窓の向こうの通りには行きかう車の影もなく


ビーチに面してずらりと並ぶブルーのベンチには
座る人とてありません。


おそらく夏になれば
通りに面した店が色とりどりの華やかさで客を呼び
陽気な音楽が流れ、歩く人々は肌もあらわに
お日様によく似合うキラキラした笑い声でさんざめくのでしょう。

そんな季節も素敵でしょうが
この静まり返った季節の
雨に煙るこんなケープメイだって
私たちにとっては、いつまでも忘れたくない
たいせつな思い出になるはずです。


読んでくださってありがとうございました。
今日もどうぞ良い一日でありますように!

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