Rain or Shine~メイおばさんの宝箱

雨が降れば虹が出る、晴れた空には光が躍る。
雨でも晴れでも歩きましょう!
世界のどこかから、あなたへ贈るメッセージ

ラロトンガ島縦断トレッキング~第一部 こちら側から山頂への上り道

2013-08-11 00:10:21 | ラロトンガ


メイの宝箱の中身が日々どんどんと増えて行きます。
時々、糠味噌のようにかき混ぜて
底の方にある素敵な宝物をひっぱり出してあげないことには
それらが沈んだままになってしまいます。

今日は
そんなメイの大切な大切な宝物のひとつ
南太平洋ラロトンガ島の
ジャングルを抜けて
島を縦断する
「クロス・アイランド・トレッキング」のお話です。

パート1 こちら側から山頂への上り道
パート2 山頂
パート3 山頂から向こう側への下り道

そして最後は
このトレッキングのカリスマガイド
裸足のパーについて書いてみたいと思っています。
どうぞご一緒に
ラロトンガ島クロス・アイランド・トレッキングにお付き合いくださいませ。

この島に
はるか向こうのポリネシアの島から
ダブル・ハル・カヌー(双胴船)で大洋を越えて
最初のマオリ人たちが住みついたのは
かれこれ1千年も前のことでした。

この島には
テ・アル・マンガという名の
標高413メートルの山が
青空に向かってそびえています。
珊瑚礁がぐるりと取り囲む平坦な島の真ん中に立つこの山のとんがった頂は
別名ニードル(針)とも呼ばれる島のシンボル
そして聖域です。

カヌーで渡ってきたポリネシアの移民たちは
ここに「ロンゴ(Rongo)」つまり島の女神たちが住んでいると
信じていました。

女神たちがこの山の頂から
島民たちが漁をし、農耕をし
シンプルに、けれども豊かに暮らす様子を見ているのだと。

たかだか413メートルですが
そこに至るまでの道は決して楽ではありません。

こちら側を出発して
ニードルまで行って
あちら側に下りるまで
私たち、ふつうの者の足ならば
4~5時間と言ったところでしょうか。

パーのもとに人が集まります。そして行程の説明や、注意などを受けてから、ぞろぞろと歩き始めます。


めざす山の頂が見えます。


ガイドのパーをご紹介しましょう。


ご覧ください、裸足です。
私たちには「途中の道は険しいので、ちゃんとしたシューズを履いてきてください。」などと言っておきながら。


パーはところどころで立ち止まっては
薬草の説明をします。
パーもパーの家族も薬は使いません。
だって山に入ればたくさんの薬草があるからです。


ジンジャーの林を抜けます。
その清純な花が放つ蠱惑的な香りに
くらくらとします。


この日の参加者は私たちを交えて15名。
アメリカ、カナダ、オーストラリア、ドイツ、フランス、、、
そして日本人のメイ。

初めは軽口をたたきながら歩いていた仲間たちが
そのうち無口になって
人と人との間が開き始めます。

パーはそんなことも全部わかっています。
「ああ、もう駄目だ、すわりたい。」と思う頃に
木の枝や株、地面にすわっての休憩タイムが始まります。
朝、摘んできたという、マンゴーとパパイアが配られます。


いったい、どこにこんな15人分もの果物を隠し持っていたのでしょう、
と思ったら
ほうら、背中にこんなリュックを背負っていたのです。


しばしの休憩とみずみずしい果実で
元気をとりもどした私たちは
またしても歩きます、登ります。

そして、再び息切れしてきた頃に
ようやく標識に出会いました。

ニードル展望台まで行きたいならこっち 
行かずに帰りの道をたどるならこっち、またはあっち


もちろんのこと
私たちはそれからまた急な道を上って
息を吞むような見晴しの山頂までの道を
時には滑り、時には転びながらも
ひたすら歩いたのでした。

(「第二部 山頂」へと続きます。)

ご訪問をありがとうございました。
どちらでも一つ押してくださるととても嬉しいです。
どうぞ良い一日でありますように!


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