宝くじで３億円が当たったら… トラックバック練習版

　宝くじを買うたびに何度もシュミレーションしてきたことだけど未だに具体的に決まっていることは、家のローンを返済することぐらいです。

　後は僕とカミさんの親に五〇〇万円くらい渡して、今まで世話になったお礼がしたいのだけれど、それをするにも何にしても、高額当選をしたことを何処までの人に知らせるかが一番の問題になるような気がする。

　僕らにとって日常性とかけ離れた高額のお金は僕らの日常生活を壊す危険性を孕んでいるわけで、僕らは突然それ以上増えるはずのない、減るしかない高額金を手にすると言っていい。

　お金と名声は人を集める作用をもっている、たとえ身内でも、その身内には僕の知らない身内がいるわけで、果ては人類皆兄弟になるわけだから、知らせた分だけ情報は拡がると見ていい。

　後は、そのお金の扱いに馴れていない、ずぶの素人が大金もって立っているわけで、お金のプロからすれば、鴨が葱しょってたっているようなものになるのだろう。

　毎年のように、高額当選しながら受け取りに来ない人が後を絶たないのも、真剣に自分の守るべき生活と人間関係と考えてお金の価値を比べたら、お金のもつ危険性を、いやお金を触媒として引き出される人間の醜さを背負い込むことに耐えられなかったのではないかと思う。


　宝くじって、本質は当選金が目当てじゃなくて、当選発表までの夢を買うんだなって切実に思います。


　僕の夢は三億円なんていらなくて、ローンの二千万を返したら、東静岡駅近辺に建っている高層マンションの最上階を占拠して、電線だのビルだのの視界を世江木ることのない部屋から毎日富士山の見て、露天風呂に入りたいなとおもっている。

　場所を東静岡にしたのは、新幹線のひかり号が停車する静岡駅まで電車で一駅、車で７分、得意の自転車で１５分、歩いても３０分ぐらいで着けるから、これも僕の好きな東京の街角散歩にも便利な場所からだったからなんですね。