「この国のかたち」的こころ

敬愛する司馬遼太郎さんと小沢昭一さんに少しでも近づきたくて、書きなぐってます。

「センゴク」宮下英樹

2005年01月10日 23時30分21秒 | 日記
 最近の投稿を見ると、ハゲと二重人格のことしか書いてないじゃないか。
「つまらん!おまえのブログはつまらん!」と大滝秀治さんに言われてしまいそうである。
 日記だもんなこれ。日々あった出来事を書くもんだよね。
 昨日は諏訪大社に行ってきました。自治会の初詣です。初めて行ったけど正月の日曜日だというのに結構すいてたよ。諏訪大社は日本の神社の中でも最も古くからある神社の一つで格式も最上級に位置する。どっちかというと御柱(おんばしら)の引き回しや命がけの坂落としの方が有名でですが戦国時代ファンとしては諏訪頼重と武田信玄の攻防や諏訪ご両人との恋、武田勝頼のスタンスを決定づけた場所として興味津々なのです。上社の本殿前から左手に行くと御柱の二の柱にいけるわけですが、その手前に大きな太鼓があります。「赤と黒のエクスタシー」のフレーズで一世を風靡した角川映画「天と地と」(そういえばハリウッドスター渡辺謙が病気降板したね。結果オーライだったかも)の川中島の合戦シーンで、先鋒の諏訪軍が大勢の楽隊を先頭に攻め上ってくる、その象徴が御輿に乗せられた大きな太鼓だったのを覚えています。「これだったのかー」と感動してしまいました。上杉軍が黒一色、武田軍が赤一色というのはできすぎだけど陣立てや、軍の動きには少しくリアリティがあったように思う。
 リアリティと言えばヤングマガジン連載中の「センゴク」はおじさんにも結構読めるマンガだ。リアル合戦譚と称していて「雑兵物語」や「甲陽軍艦」などを基に兵や将の戦いぶりを人間くさく描こうとしている。絵はいまいち下手だし、主人公仙石権兵衛秀久ら若者の言葉遣いは現代風にアレンジされていてどこがリアルなんだか疑いたくなる場面もあるが、青年誌のオーダーだと思ってその部分に目をつぶれば、ありきたりの戦国記とは違って面白い。仙石はこれから豊臣期の大名になって長曽我部家衰退のきっかけとなる九州征伐での大失敗をやらかすわけだが、問題はこれから
大人の仙石の顔をかけるかどうかに関わっていると思う。ひげなんかでごまかされたらたまりませんよ。本宮ひろしじゃないんだから。
 売れっ子の漫画家は数あれど、主人公に年を取らせ次第に老けてゆく姿を書き分けられる漫画家はそうはいない。僕の知っている限り見事だと言えるのは「蒼天航路」の王欣太さん位なものかと思う。

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