「この国のかたち」的こころ

敬愛する司馬遼太郎さんと小沢昭一さんに少しでも近づきたくて、書きなぐってます。

猫も杓子もバレンタイン 奇襲攻撃に撃沈!

2008年02月14日 23時11分19秒 | 人々
 全国各地で繰り広げられたであろうバレンタイン協奏曲が終わったはず。僕は世間の片隅で、義理チョコというか日頃の感謝を込めて的なチョコを5ついただいて、ありがたいなあ、こんな50間近のオッさんに気を使ってくださるんだから、こっちこそ感謝せねばと思って一日を終わるはずだったんだけどね。

 今日は木曜日で、「モーニング」発売日だから、コンビニで「バガボンド」だけは立ち読みしてかなくちゃと思い、しかもいつも寄ってくファミマをボーっとしてて通り過ぎてしまったのがそもそもいけなかったんだと思う。反対車線のセブンイレブンに入ると、矢崎計器から大量にはき出される車の列に阻まれて、車がでれなくなってしまうと思い、ここもそのままスルーして、サークルKに入ってしまったんですよ。で、そこは以前よく寄っていたコンビニなんだけど、今はほとんど寄らなくなってしまった場所なのです。その当時は独特のイントネーションを持った女性が切り盛りしていて、それなりに面白かったんだけど、今日は僕より年上のおじさんがこれも舌っ足らずなマニュアル言葉で対応してたのさ。で、目当てはあくまで「モーニング」の立ち読みだから、目的は充分達したんだけど、なにか駄菓子でも買って、走りながら食べていこうと思い、360円という実にささやかな買い物をして立ち去ろうとしたそのときやや大きめな声で「お客さん!」と呼びとめられた。一瞬の間に僕は、自分が呼びとめられる理由を走馬燈のように探ったが見つからず、ゆっくりと振り向いた僕の視線に写ったのは、大きな硬貨型をしたチョコレートだった。「今日はバレンタインですんで…。」と不適な笑いを浮かべて僕にチョコレートを渡したのだった。最悪の展開としてははにかまれることだったけど、どやらそれは避け得た感じ。でもなんだか妙な感覚が残った。バレンタインとはいったい何なのか?神戸のモロゾフが始め、ソニーが喧伝に一役買ったといわれる、この無節操でイベント好きな国民性を象徴する、一大商業イベントは、そこかしこで小さな犠牲者を生み出してることを忘れてはならない。

 なんで最後がおっさんで締めくくらなあかんの?