プライドって何？

ネットで、あるブログで、『私は人一倍プライドが高いので・・・嫌です』と言うのを見かけた。
ふうん・・・とちょっと違和感。何故かと言うと、”プライドが高い”って言葉は本人ではなくて
他人が言うものだと思っていたから。そしてネガティブな意味で使うと思っていたから。
でも間違いなくその人は自慢げな言い方していたな。不思議だ。

そもそもプライドって何よ？と私は思う。私なんかプライドなんて無いと自分で思っている。
そんなこと自分の口で言うのもイヤだし恥かしいわ。
プライドと言うものがよく分からない。
仕事で時々聞くよ。特に”設計としてのプライド”と言う言葉。
『はあ・・・・』って聞いている。

私は心の中に『核』みたいなものがあると思っている。
その核は変わらないし動かない。自分の芯の芯。根っこの部分。
とても好きなこととか大事にしたいこととか譲れないこととか守りたいこととかあるよ。
そして意地もある。矜持も・・・。でもそれはプライドなんかではない。
言葉に出して言えば言うほど『プライド』という言葉は薄っぺらくて陳腐に聞こえる。

私の母方の祖母は高ビーだった。子どもから見ても分かったよ。でも愛すべき可愛いおばあちゃんだった。
母は表は高ビーでは無いし、決して怒らず逆らわず争わず、いつも温度の高低のない比較的穏やかな人だった。
父に口答えなんて見たことも聞いたことも無い。
（子供には厳しかったが）
でも”根性はきつかった”と私は思っている。
根性がきついと言うのは表現が難しいが、性格が強いとか気が強いとかというのとは違う。
気がきついと言うのも気が強いとは違う。根性きつい = 気ぃきつい　かな。
母は口に表に出さない秘めたる根性と言うか我慢強さと言うか、したたかさと言うか、そういうものの備わって
いる人だった。
軍人の家に生まれ商家に嫁ぎ、姑小姑がいっぱい居た婚家で、いじめと言うか嫌がらせはいっぱいあった
みたい。でも実家の父に『自分を掃き溜めの鶴と思たらええんや』と言われ我慢したと、昔話を私にした時に、
この人は間違いなく隠れ高ビーだと思ったし、めちゃプライドの高い人やん！って思ったわ。
そんな風に言って聞かせた祖父も祖父だが。
母は私とは全然違う。母みたいなのをプライドが高いと言うのではないだろうか・・。
『柳に雪折れなしですで』といっつも言われたわ。しなやかに雪を振り払い元に戻る柳と違って、
私は堅い枝を張って突っ立ってて、雪が積もれば重みに耐えかねてボキッと折れるタイプだと。
放っといて！

吹けば飛ぶようなプライドなんて要らんねん。
心の中に自分の大事なものを持っていればそれで充分だ。
私はプライド高いからっ！なんて声高に叫ぶこと自体、恥かしいことだと私は思うが。
ま、人夫々だけれど。

公衆道徳もマナーも何もない無秩序な世の中になって行くのを黙って見ているの？

通勤の帰り道、電車で運良く座れウトウトしていると結構そこそこ大きな声が聞こえる。
目を開けると斜め前の優先席に座っている女性が中国語でスマホで喋っている。ずっと。
特急が次の駅に着くまでの１５分間ずっと。止めない。気にするそぶりも無い。
私、注意したいのを我慢した。

そしていつもの自転車信号無視だらけの横断歩道。
私の方の信号は青。横断歩道を渡る。渡った側の歩道右側から自転車が来る。
そちらは当然赤信号。
しかしきっと止まらないだろうと思っていると案の定スピードも緩めず歩道を信号無視して渡ろうとする。
私わざと立ち止まった。するとその自転車（男性）迂回して私の後ろを行こうとし（もちろん信号無視のまま
渡ることに変わりは無い）、そのすれ違いざま私を睨み付ける。
おいおい何であんたが睨むのさ。睨まれるのはそっちの方だ。

翌朝、その信号で青になるのを待っていると、なんと同じ方向を向いている車が左右から車来てないのを
良いことに信号無視して右折して行った。車がだよ？

はあ・・・。
何でこうなのかしらね。
私はこういう類のこと、言わずにおれないタイプ。注意したくて仕方ないタイプ。
あんた、アカンでしょ！と。
しかし、子どもたちも友人も挙句警察までが、言わないよーにと。いや警察は、なるべく穏便にねと。
相手見てね、色んな人居るからねと。
ええ、それは分かりますよ、ご心配いただいてと。
しかしね、逆ギレされたら怖いからと誰も何も言わないと、そういう規則・ルールを守らない人は
やりたい放題だ。
皆が皆やりたいように好き勝手やれば、一体世の中の秩序ってものはどうなるの？
公衆道徳だのマナーだのは、もうこの世の中に不要なんですかね？
一体いつからこんなことになってしまったのか。情けない世の中だ。日本だけじゃない、多分世界中ね。
無秩序な乱れた世界になって行くのを誰も止めないのですか？黙って見ている？
私は昭和の時代が懐かしい。今の世の中おかしい。