超人日記・作文

日々の随筆の合間に、短歌や俳句も登場します。

歳時記俳句・薔薇一輪

2024-06-15 00:03:20 | 自作俳句
涼風に嘘かと思う薔薇一輪
洋食へ向かう紫陽花続く径
命運の縁取りをする額の花

青葉風本の窓さえ吹き抜ける
万緑の小鮎川沿い光満つ
緑陰に吾忘れして詩を拾う

白樺の岸辺懐かし六花亭
町の奥畤熟を待ちて青胡桃
目の前に御伽草子の小判草

破れ傘光を浴びて日舞踊
往く方を知りつつ黙す風知草
車窓まで旅へ連れ出す鉄道草

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