息子と会って話すと元気が湧いてきて、親たちと接すると憂鬱になって体調も悪くなる。
それがこのところの常なのですが…
旅行から帰って来たらさっそく、老親の起こすトラブルに巻き込まれて、昨日今日と回転性のめまいと頭痛に襲われています。
当然あまり詳しくは話せないのですが、母が「お金」に関する恐るべき無知と無責任さ、常識と倫理観の欠如が原因でトラブルを起こし…
結構大変なことになっています。
施設に入っているし、頭はぼけて来ているし(父ほどではないですが)、脳梗塞の後遺症で言語障害があるしで…
本人は全く対応ができないので、当然、一人息子である私が矢面に立って対応せざるを得ず。
本当に「何やらかしてくれてんだよ!」という感じ。
ああいう、働いて自分でお金を稼いだことがほぼ皆無で、教育もろくに受けていない、世間知らずの人間に…
大金を預けっぱなしで、自分はまったく関知せず、やりたい放題にさせていた父も悪い。
仕事以外のことで、自分の趣味楽しみに関わること以外は全部「めんどくせえ」が父の基本姿勢だから。
自分の頭を使ったり、手や足を動かすことはせず、全部「カネで簡単に解決」して来た父だけれど…
その管理をまるまる、あの病的な浪費家で、しかも金融知識も税の知識もゼロの母に預けて、平気でいたのが恐ろしいことです。
まったく、なんという夫婦なんだ。
そんな夫婦の間に、たったひとりだけの息子として生まれてしまったことは、結構な災難です。
しかも親たちがまだ元気なうちは問題が発覚せず、こんなにぼけて来てしまってからいろいろ面倒ごとが噴出して来るなんて。
自分は何も悪いことはせず、これでもまじめに生きて来たのに。
タイミングよく、母からくだらない事で電話がかかって来たので…
(差し入れたマスクが、一個ずつ個包装になっていないから使えないと。そのまま箱ごと捨てたそうです)
それどころじゃない、大変なことになってると、こんこんと説教してやったのですけれど…
まったく心に響いた様子はなく「あ、そう。もうしょうがないわ。〇〇〇が払っといてちょうだい」ですって!
「しょうがない」「払っといてちょうだい」って何だよ!
ごめんなさいも、悪かったも、迷惑かけるわねの一言も、何もない!
カネのことで我が子に迷惑はかけたくないとか、そんな気持ち、ひとかけらもないんですね。
だいいち、法を犯している、立派な犯罪なんですけれど!犯意ゼロ!
あくまでも自分が世界の中心で、子を含めた周りの人間は自分のために「奉仕」するのが当然だと思っている。
かつて、子は親の役に立つために生まれてきたのであって、迷惑をかけるなら「死になさい」とまで言い放った人ですからね。
しかも、暴力でしつこく沼に突き落とそうとまでした、殺人未遂犯ですから。
それでなくても当時いじめで「死にたい」と思い詰めていた私が、あのときだけなぜか、必死で抵抗して逃げ回らなかったら…
本当に沼に転落して死んでたと思いますよ。母だって全くのカナヅチだから、助けられるわけないし。
子殺しの事件として、テレビや新聞を賑わせていたことでしょう。
もう「毒親」なんて言葉で表現できるもの以上の、ひどい親ですよ。
それでもこうやって、尻ぬぐいのために奔走したり、犠牲を払ったりしなけりゃならない。
もしかしたらこういうトラブル、親たちが逝った後まで続くんじゃないかと思います。
時間的、金銭的に、私の生活の足を引っ張られる。
これでもまだ「親ガチャなんてない」「親ガチャなんて言うな」なんていう奴には…
まともな親に恵まれた人間にはわからんよ、と言ってやりたいです。
幸いなことに、いとこの一人が、東京都心で「仕業」の大きな事務所を経営していて…
子どもの頃から仲良くしていた上に、無類の好人物でもあるので、彼が相談に乗ってくれたりして、光が見えて来てはいますが。
ちなみに、世に言う「学歴」なんてものでは、この従弟は私より低いですけど、親戚で一番、社会的地位も金銭面でも恵まれました。
学歴神話を求めるバカバカしさ、いい大学に行けばいい生活が、なんて言うことの間違いがここでも証明されてます。
そして、ずうずうしさや要領の良さより、もっと成功のために重要なのは、社会的人間的「信用」なのだと教えてくれます。
ただ彼に相談したことは「身内に込み入ったことを相談するもんじゃない」と言っていた父には絶対内緒。
母のやりたい放題を放置していた、ある意味共犯者の父には、本当は言われたくないですけどね。
父にもトラブルのこと自体は話したものの、もう事の重大さを認識することができないみたいで…
なんとも薄い反応でした。
しかも、昨日は私のめまいが酷くて、何ともたまらずに実家の畳の上で、少し横になったら…
「なにのんびりしてんだ。俺は同級生と会う約束があるんだから。間に合わなくなっちゃうから早く連れて行ってくれ」と…
車を出すことをせかして来たり。めまいがする中で運転したら危ないとかも、わからない。
息子の体を気遣うより、自分の楽しみな予定ばかりが大事なんですね。
私は、自分は犠牲になっても、息子さえ無事で幸せでいてくれれば、と思うんですけど。
離れて暮らしていたから分からなかっただけで、もともとこんなに自己中な人だったんだろうか。
世界観の違いですかね。それとも、これもまた「ぼけ」の一環なのでしょうか。
とにかくこの数年で、親たちに対する愛情や尊敬は、枯れ果ててしまいました。
それでも親の世話は、一身に背負わないといけない。
日本の親子関係、家庭のありかた、これでいいのでしょうか。
それとも多くの人が、頭の健康寿命が終わっても生き続けるほど、医療が進んだことの弊害でしょうか。
これからますます少子高齢化して行く中、個人が、家庭が老人介護をすることで失われる、いろんなリソースは莫大ですよ。
お金も手も不足するから、介護される方も幸せな老後なんて望めない。
こんな調子のまま、何も抜本的な対策をせずに、国全体に、社会そのものに、明るい未来があるはずがない。
「人生百年時代」などという言葉の空疎さ、能天気さを、しみじみと思います。
どうせ電通あたりが考えたコピーなんでしょうけれど。
バカ言ってんじゃねえよ。