Del Amanecer

スペインとフラメンコ、ビセンテ・アミーゴと映画とフィギュアスケートについて

スペインの旅2006・秋~33・路面電車とアズレージョの街

2007-03-27 01:19:14 | VIAJE~スペインの旅
坂を下りて河に近づいていく。
再度地図を見直してアルファマへ。アルファマはリスボンの中でも古い建物が並ぶ界隈。
迷路のような小道が入り組み、活気のある日常生活が垣間見られる庶民の街だ。
95年に来た時にアルファマを歩いたことがあるのだけど、地図を見ていても迷子になったっけ。
そしてここはマドレデウスの出ていたヴェンダースの映画「リスボン物語」の舞台にもなっていたから、とてもなつかしかった。

 

10年以上たってもあまり変わりがないみたいだ。
洗濯物がはためく建物の下、石畳にしかれた銀色に光るレールの上をレトロな路面電車が走って
いく。とてもリスボンらしい風景だ。路面電車が走る街は情緒がある。

 

アルファマに紛れ込む前に大聖堂を発見。中に入る。
ヨーロッパの大聖堂はどこもものすごく天井が高く、その空間の大きさに圧倒される。
特にセビージャはヨーロッパでも3番目に大きいのでその広さも計り知れないけれど、ここはそれほどでもない。天井が美しく、意匠も凝っていて見事だ。
ひとまわりして外に出て、アルファマの迷路の中に入っていく。

 

細い石畳の道、いきなりあらわらる石段、迷路のような街、アルファマ。
白や黄色、オレンジ色の外壁にスペイン瓦。
または連続模様のアズレージョで覆われた外壁の家。
アルファマは立体的な地形なこともあって、セビージャのサンタ・クルス街とは趣が違う街だ。
アズレージョはこの街の建物に独特の輝きを与えている。
絵になっているものもあれば、連続幾何学模様のものもある。
色は青が多いけれど、緑や茶色もある。
外壁そのものにアズレージョ(スペイン語ではアスレホ)を使っているのはポルトガルの方が多い。
スペインではパティオの腰壁や階段の蹴上げが多いかも。



                

迷路をさまよいながら時々見えるおだやかな光を湛えたテージョ河。
見晴台は観光客がいっぱい。みんなどこを切り取っても絵になる街に夢中でシャッターを切る。
写真好きにはたまらない素敵な街。
デジカメの手軽さで、すでに膨大な枚数の写真を撮っている。
でもリスボンはその風景を切り取って持って帰りたくなる。



アルファマを気ままに歩きまわるうちに街の端に来た。
夜のコンサートに備えて体力も温存したいところ。
このあとは冴子ちゃんがエルメスが見たいというので、街の中心に行ってウィンドーショッピング
しよう。古きリスボンと新しいリスボン。どこの国にもそんな二つの顔がある。

 

私たちはアルファマの外に出て、坂道をゆっくり下っていく。
今日はよく晴れて夏の名残の心地よい日だ。ちょっと暑いくらい。
でもスペインでは雨が多かったし肌寒かったので、太陽の暖かさはうれしい。
ビセンテは今、リハーサル中かな・・・・?

~~続く~~




最新の画像もっと見る

2 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
全てが (深紅)
2007-03-27 21:35:01
絵になる風景ばかりで、うっとりしてしまいますね^^ 
最近、海外の風景にも興味が湧くようになりました。雑誌でパリの特集があったら、ちょっとした旅行気分が味わえるような気がします。Angelitaさんのブログももちろん、自分が旅行したかのような気分になれます。 写真集とか出せそうですよね^^

大聖堂、素敵ですね。神聖な場所って、心を清めてくれる気がするし、なんだか落ち着きます。京都に行った際も、お寺を巡る度に気持ちが洗われるように思えました。
リスボンは本当に素敵 (Angelita)
2007-03-27 23:20:58
スペインも絵になるけれど、リスボンには特別な情緒が漂います。
日本の天正使節団が訪れた教会もあります。
昔から日本ともつながりのあった国だからか、とても親近感があるの。
今回写真は800枚あるので、確かに写真集を作ろうと思ったら写真には困らないかも(笑)

京都のお寺もいいですね。
庭を眺めているのも心が落ち着いていいですね。

post a comment

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。