≪第99回全国高校野球選手権大会≫ ~甲子園~
【第7日】
第1試合 神村学園(鹿児島) 3✕-2 京都成章(京都)
第2試合 東海大菅生(西東京)11-1 高岡商(富山)
第3試合 青森山田(青森) 6-2 彦根東(滋賀)
第4試合 済 美 (愛媛) 7-1 津田学園(三重)
第7日を終えた甲子園。
いよいよ全チームが出場。
大会は中盤戦を迎えました。
第4試合からは、
1勝を挙げた同士の戦いとなりましたが、
済美が完璧な試合ぶりで津田学園に完勝。
初戦では固さの見えたエース八塚がこの日は本来のピッチング。
球威、コントロール、球のキレ、
どれをとっても申し分のない見事なピッチングを披露しました。
そして済美は、
この日も振り切る打線が長打の威力を見せつけて、
チーム状態は非常にいいですね。
初出場の04年以来の、
決勝進出も視野に入って来るほどの状態の良さだと思います。
第1試合はしびれる戦いでした。
9回二死からの京都成章・茂木の起死回生の同点アーチにはしびれましたが、
その裏に内野安打と野選が絡んで最後はサードゴロでのサヨナラ。
19年前の再現とはなりませんでした。
最後のゴロ、
映像で見るとファールになりそうな当たりでしたが、
実際にあの場に立てばサードが「見送る」という選択肢は、
まずはあり得ないでしょうね。
不運なゴロが飛んでしまいました。
逆に神村学園は、
同点に追いつかれた嫌な流れの中でのサヨナラ勝ちは、
本当に力のあるチームの戦い方という感じでした。
いずれにしても、
両校死力を尽くしての見事な戦いに、
甲子園が揺れました。
第2試合に登場の東海大菅生。
ワタシの地元でずっと見てきたチームだけに、
前半戦の硬さが取れない戦いぶりにはヒヤッとしましたが、
後半は本来の野球を取り戻しました。
前日の二松学舎大付属に続き初戦を突破。
早実、日大三という今年を沸かせたチームはいませんが、
実力派がしっかりとした戦いを甲子園で見せてくれています。
第3試合は、
青森山田が49校のしんがりで登場。
開幕戦でサヨナラ勝ちと勢いに乗る彦根東に対して、
しっかりと足が地に着いた戦いぶりを示しました。
彦根東は、
序盤投手陣が乱れて大きくリードを奪われましたが、
増居投手が登板した6回以降は相手を0点に抑え、
しり上がりに追い上げを見せて真っ赤に染まったアルプスを熱狂させました。
初めての1勝を挙げ、
この夏は本当にすべての生徒にとって忘れられない夏となったことでしょう。
昔から言われる”実に高校野球らしい”チームで、
全員がしっかりと戦術を理解して戦い、
決して守備も乱れないという、
『普通の公立校でも、ここまでできるんだ』
ということを全国に示す、
見事なチームでした。
さて、
全チームが出そろった今年の夏の甲子園。
今日は残念ながら雨で1日水入りとなりましたが、
明日に向けて全チームが英気を養ったことでしょう。
これからの戦いに思いをはせ、
しばし休息したいと思います。
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