あんなに嫌いだったのに

平成29年10月に夫がすい臓がんで先に逝ってしまいました。
定年したら離婚しようと準備していたのに・・・

癌との毎日 その22

2017-12-12 19:16:43 | 主人のこと
翌週月曜日に書いてもらった紹介状を持って件の病院へ行った。

その病院は都内のT区にある。
自宅は圏央道が出来たおかげで東名にとてもアクセスが良くなり、都内ならば1時間くらいで行ける。
混むのならば用賀をすぎて首都高に入ってからだろうと思っていたので2時間少しで行けるだろうと思っていた。

予約時間は午後2時だ。11時半頃に出ようかと思っていたのに、主人は10時前には出発したいと言う。
「あまり早く着いてしまっても2時までは診てもらえないし、早すぎない?」と言うも「間に合わないよりずっといい。コインパーキングも探さなきゃいけないし、道に迷うかもしれないだろう。」と反論された。
その病院には行ったことがなかったが、実は私には同じT区に親戚がいて都内もT区もちょいちょい行っていた。数年前に大橋JCTができてから首都高もそれほど混まなくなったのも知っていたので、「なんの問題もなく到着すれば、向こうで2時間は時間を潰さなきゃいけなくなるよ。」と提案するが、「それでも同じ2時間を待つなら現地がいいよ。俺は時間に間に合わないのが一番嫌なの」と頑なに主張された。

言われた通りに10時前に出発し、11時すぎには到着してしまった。
とにかく病院の場所を確認し、時間を潰すために少しその辺を歩いてみるが、あまり具合は良くないようですぐ「疲れた」と言い出した。
昼食をと近くのファミレスに入るが、お昼時の混雑する時間に2時間弱も席を確保するのは気が引けたし、だいたい主人は腹水で食べられないのだ。

それでも食べられそうなものを頼むが半分以上残し、結局診察までの残り1時間をコインパーキングに停めた車のなかで過ごした。

つくづく、スマホって便利だな、スマホにしておいて良かったなと思ったものだ。


予約した2時にその病院に行き、紹介状を渡し今までの経過を説明する。
よく喋る関西弁のドクターだ。
その場で腹部エコーをするが腹腔内にガスが溜まっているためよく見えないと言う。
持参した紹介状と一緒にCTのディスクも入っていたが、ドクター曰く「こんな一ヶ月以上前のものをみても今がわからないとなんとも言えない」とCTをとることになった。

結果、「木曜日に腹水を抜いているから今日は抜くほどの腹水の層はない、無理やり抜くことはできなくもないが、今我慢ができるなら今日はやめておきましょう」とのこと。
「でも、苦しくて我慢ができなくなったらすぐに来てください。そのときは抜きましょう」と言われその日の診察は終わった。

主人も我慢できなくなればすぐに施術してもらえることに安心したのか、それで納得していた。






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