あんなに嫌いだったのに

平成29年10月に夫がすい臓がんで先に逝ってしまいました。
定年したら離婚しようと準備していたのに・・・

癌という病気 その15(やっと半分??)

2017-12-01 17:58:43 | 主人のこと
さて、一週間入院を延ばしてもらったのですぐさま新幹線のチケットと、最寄駅に近いホテルをとっていた。

いつもだったらその公園でしずむ夕日を見たあとに一通りの自己紹介なぞをして、そのまま宴会になるホテルに泊まっていたのだが、今年はあえてちがうホテルにしていた。
酒もそうは飲めないし、やはり自分の体がこんなであることでいたたまれなかったのだと思う。

出発の前日に外来で受診があった。
抗がん剤治療ではなく腸閉塞で作った人工肛門のその後の経過を見るためだ。

経過は順調だった、パウチは両面テープのようなもので直接お腹に貼り付けるのだが、肌の弱い人はその貼り付ける部分がかぶれてしまったりただれてしまったりすることもある。
人工肛門自体もただれてしまう人もいる。それをスキンケア外来で診てもらうのだ。
主人は特に問題もなくスキンケア外来は終わったが、その時に外科のドクターから腹水が溜まってるので少しとって検査にまわしましょうと言われ施術して帰ってきた。
結果は次の入院の時にわかるとのこと。
その日の夜も不調は訴えなかったしいつもどおりの食事をし明日を楽しみにして寝た。


イベント当日、新幹線の時間にはあまりあるくらいの余裕をもって家を出ていった。
私は小煩いと言われようとも「具合が悪くなったら戻ってきてね。」とか「もしパウチが外れちゃうようなことがあれば大抵の総合病院の売店で売ってるからそこで買えばいいよ」とか、「何かあったら救急車を呼ぶんだよ」と口を出していた。
「大丈夫だよ、何かあったらすぐ連絡するから」と10時過ぎに出かけていった。

昼前頃「東京駅に着いたよ。これから新幹線に乗るよ」とメールが来た。
「楽しんでね」と返事はしたものの何があるかはわからないのでいつでも出かけられるようにと準備だけはしておいた。

そのイベントにも一応集合時間がある。午後5時だ。
自転車で行っていた時はたいていその1時間前くらいについていて、「今年も無事着きました」とメールをもらっていた。
が、今年は5時過ぎてもメールが来ない。
新幹線だから4時過ぎには到着しているはずなのに何もない。

しびれを切らして6時すぎ「無事に着いたの?」とこちらからメールをした。すると「うん、今夕日が沈むところだよ」となんとも呑気なメールが返ってきた。
こっちはいつ呼び出されてもいいようにと準備をして待っているのに家族が心配しているなんてかけらも思っていないのだ。
ムッとして「そりゃ、楽しんでるところ邪魔してすいませんね」と嫌味たっぷりのメールをした。
「あ、ごめん。すぐ連絡しなくて悪かった」ときたので「うるせー」とだけ返し、その日のメールは終わった。



今ふと思ったけど、「癌という病気」というタイトルで日記を書いてるけど、あまり癌がどういう病気なのかは書いてないですね。
明日からはタイトルを変えたほうがいいかもしれないなぁ・・・

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