森雅秀『生と死からはじめるマンダラ入門』(法蔵館)
私の本棚にはまったく読んでいないのになぜかそこにある本がたくさんあります。
そういう1冊なのですが、「チベット密教」のレポートを書こうとしてネタ探しにこれを開いてみました。
なかなかおもしろいではないですか。
ブラフマンとかアートマンというと敷居が高くて自分にはどうせわかりっこない、と思うのに、森先生の語り口だと引き込まれてしまいます。
自分とはなにか・・・
私が私でいるということはなにか・・・
確固たる私として信じられるためには「記憶がある」ということが一貫した自分を維持していくために重要な条件となる。
それからもうひとつ、意志を持つことができるということも。
自分は記憶によって過去と結びつき、さらに意志によって未来に結びついているということになる。
過去と未来の接点にわれわれはいる。
・・・というようなことが書かれていて、たしかにそうだと思いました。
「チベット密教」のレポートは設問2のほうだけなんとか仕上がりそうですが、設問1はイメージがさっぱりわいてこないです。