テミス様がみてる

「ごきげんよう、女神さま」

とある司法浪人の禁書目録

2011-02-16 01:33:47 | 日誌(勉強以外・二振り目)
私が通う某法律研究所には書籍販売コーナーがあり、定価の10%引きで基本書を購入することが出来ます(いわゆる“辰巳の誠意”)。
先日、いたずらに「ハシ・ノート」を購入し、若干反省した私ですが、休憩中に上記のコーナーに立ち寄ると、新しい基本書が欲しいという衝動に駆られてしまいました。
元々ハイスクール時代から、通読は得意じゃないのに参考書を何冊も“ジャケ買い”してしまう人間だったので、何かと不安になる直前期には、つい新しい基本書が欲しくなってしまいます。

そこで今回は、私が危うく手を出しそうになった魅惑の基本書を晒し、今後気の迷いが生じることのないようにしたい思います。


その1
会社法・商行為法手形法講義  森本 滋 著 【成文堂】


最近出たばかりの本です。なるべく皆と同じことをしていたほうがいい新司だと評価の定まっていない新しい本は使いにくいもの。
一応“あの人”が入門講座で使っているとかで猛プッシュされていたので見てみると、確かにまとまっていて使いやすそう。
はしがきを見ると、エガ、神田様、リークエといった有名基本書やコア・カリキュラムの内容を意識して書かれているようで“新司はこれで必要十分!?”といった感じです(もちろん“百選や他の基本書は別にちゃんと読め”とも書かれていましたが)。
会社法は「神田様」で決まっていましたが、商行為と手コギをどうしようか悩んでいた私は、商行為と手コギ用に本気で買おうかと思いました。

しかし、冷静に考えてみると、商行為は条文メインなので特に基本書を通読する必要は無いし、手コギについてはそもそもやる気がそんなにない。
そして、何より、私にはロー時代からお世話になっている「丸ちゃん」がいるのに、わざわざ浮気してまで買うこともないだろうと思い、やっぱイラネという結論に。


その2
基礎演習 民事訴訟法 長谷部 由起子・山本 弘・笠井 正俊=編著 【弘文堂】


会社法の次は民事訴訟法を予定した私は、条文学習の御供にいいんじゃないかと手にとってしまいました。“民訴法演習書の決定版!”というあおりと、“基礎”という響きにかなり惹かれました。

ただ、全30人による共著という点がいかにも地雷臭く、これやるくらいなら旧司やった方がいいんじゃね?と冷静になり、結局イラネという結論に。


その3
基礎から学ぶ憲法訴訟 永田秀樹・ 松井幸夫編著 【法律文化社】


憲法に悩んでいた私にとって、“一番知りたいこと答えます”というキャッチコピーは十分魅力的でした。普段利用している大学図書館にも置いてあったので、とりあえず借りてでも読んでみようかなと考えていました。

しかし、密林の住人たちの評判がよろしくないのと、“みんなと同じに”というコンセプトからすると、人気の「お作法」を読み直したよくね?ということになり、結局読むだけ時間の無駄じゃなイカ?という結論に。


やはり、復習メインの直前期では、よほどの理由が無い限り新しいものに手を出すべきではないでしょうね。特に“ジャケ買い”なんてもってのほか。
新刊ラッシュとなるこれからの季節、新たな“禁書”の誘惑と闘う日々は続きます。