みちあき神父のふぉと日記

カトリック教会の司祭です。日記のテーマは「がんばらない―Take it easy―」。ここで、ひと息ついてくださいね。

Good Friday

2009-04-10 15:00:00 | Everyday is special
すっかりご無沙汰しているうちに聖週間に入り、早くも聖金曜日になってしまいました。

カトリック教会では、復活祭の日付は陰暦というか、月歴というか、で決めますが、それは、春分の日の後の最初の満月の後の日曜日、となっていて、たしか昨日あたりが満月でして、今年の復活祭はあさって12日ということになります。

しかも、カトリック(元はユダヤ教)のカレンダーの日付の変わり目は、日没になるので、聖木曜日の、いわゆる最後の晩餐は日が暮れてからお祝いしますので、じっさいには聖金曜日の始まりにあたります。そして、その夜に捕らえられて、裁判にかけられ、翌日の金曜日の3時ころに十字架の上で息を引きとられました。

それから、イエスは日没にならないうちに新しい墓に納められ、安息日の土曜日になります。

そして、日曜日の朝早く、墓に行った女性(達)が見たのが空っぽの墓であり、「主は復活された」とのメッセージを受けました。じっさいに、復活したイエスが弟子たちの前に現れたと、具体的に聖書に報告されています。

「三日目に復活する」とは、じっさいには聖金曜日から復活の日曜日の早朝までの3日間であり、金・土・日の足かけ3日間ということになります。

聖木曜日の主の晩餐から日曜日にかけて、「聖なる過ぎ越しの三日間」として、カトリック教会では一年でいちばん荘厳に、そして盛大に祝います。

きょうは、その聖金曜日。イエス・キリストの十字架の神秘を祝います。

英語では、聖金曜日だけを"Good Friday"と呼びます。聖木曜日と聖土曜日はGoodではなく"Holy Thursday"とか言ってHolyを使います。このような違いを付けるのは、英語特有の表現と思いますが、理由は定かではありません。

いずれにしても、神は、たとえ死のような不幸にしか見えないことも、よいことに変えてくださる、と言えるのかもしれません。

皆さんも、どうぞよい復活祭をお迎えください。

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