みちあき神父のふぉと日記

カトリック教会の司祭です。日記のテーマは「がんばらない―Take it easy―」。ここで、ひと息ついてくださいね。

教皇フランシスコの祈りと断食

2013-09-07 12:00:00 | Everyday is special
シリア情勢が緊迫しています。
ニュースで見るオバマ大統領の顔は、いつもの顔とまったく違ってやつれ果て、見るのも恐ろしいほど大変な暗闇に覆われてしまっているかのように見えます。

フランシスコ教皇さまは、9月1日の「お告げの祈り」のお話の中で、9月7日を「シリアと中東と全世界の平和のための断食と祈りの日」とされ、ご自身も7日午後7時の祈りを司式されるとのことです。

「兄弟姉妹の皆様。そのためわたしは全教会に対して、平和の元后であるマリアの誕生の記念日の前晩の、来る9月7日を、「シリアと中東と全世界の平和のための断食と祈りの日」とすることを決めました。またわたしは、カトリック以外のキリスト者の兄弟、他宗教の信者、そして善意の人々も、できるかぎりこの行事に参加してくださるようお願いします。」(教皇フランシスコのことば。カトリック中央協議会HPより。

これに合わせて、さいたま教区管理者の岡田大司教さまからのお手紙が、昨晩FAXで届きました。
それには、次のようなお願いがあります。

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教皇様は、全教会で祈りと断食のうちにひとつになり、残虐な苦しみを受けている人々の上に平和のたまものが与えられるよう、神様に祈り求めるよう、強く望んでおられます。
そこでさいたま教区の皆さんには次の事項を実行するようにお願いします。

1. 祈り
 各自、日々の祈りのなかで、平和のための祈りをささげてください。たとえば今年の平和旬間2013の平和の祈りに合わせて次のように祈ります。

正義と平和の源である神よ、
あなたは争いを憎み、思い上がる者を打ち砕かれます。
世界を悪の力から守り、苦しみと涙をわたしたちから取り除いてください。
すべての人が、あなたの子どもとして平和のうちに生きることができますように。
特に現在、シリアと中東で大きな苦しみを受けている人々が、一日も早く、恐怖と不安から解放され、平和と安全の恵みを受けることができますように聖霊の恵みを注いで下さい。
人権と平和を大切にする社会の実現のため、
祈りと犠牲のうちに行動することができますように。
わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。

2.共同祈願
 9月7日(土)、8日(日)のミサと「教会の祈り」などのおり、共同祈願に、上記の祈り、あるいは同趣旨のほかの祈りを加えて祈ってください。

3.犠牲
 教皇様のご意向に従い、断食、飲食の犠牲、あるいは何かの犠牲を平和のためにささげるようにしてください。
(同じような内容が、カトリック東京大司教区のHPにもありますのでご参照ください。こちらです。)
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戦争という愚かな手段にけっして頼ることなく、いかなる困難があっても対話によって平和がもたらされますように、ぼくも那珂教会の皆さんと祈りと犠牲をささげたいと思います。


写真は、先日の信州で撮ったヤマハハコ。世界中の子どもたちの命が守られますように。