ロシア留学中・脱力進行中

モスクワ留学滞在記、スポーツ(特にテニス)のこと。他に趣味(漫画や音楽)等いろいろ・・・

祭りの後

2006-04-25 23:50:41 | 音楽・コンサート・バレエ・オペラ
25日(火)、遂にこの日がやってきた。
コンセルバトーリヤ、19時開演。

ショスタコーヴィチ、交響曲第1番
プロコフィエフ、ピアノ協奏曲第5番 ソリスト=アレクサンドル・トラーゼ
ショスタコーヴィチ、交響曲第15番
指揮ヴァレリー・ゲルギエフ、マリインスキー劇場管弦楽団の演奏。

あのゲルギエフが手兵を率いてモスクワにやって来た!
世界最高の音楽・オペラ・バレエを生み出すペテルブルクの星キーロフ管の演奏、
これは聴きに行かないわけはない。
それと自慢だが、2年ほど前に東京にキーロフ管を率いてオペラ公演で来日した時、
ゲルギエフと一緒に写真を撮ってもらったことがあるのだッ!
その日出待ちしていた中では写真を撮らせてもらえたのは僅かに1人。
ロシア語でお願いしたのが良かったのかな?
少し禿げたおっさんと写真撮って何が嬉しいと言われるかもしれないが、
俺にとってはそれは記念の1枚なのだッ!!
クラシックに興味ない人には、シャラポワと会話したことある、って言ったほうが
羨ましがられるかな。(一言だけだけど一応会話だ)

日曜の「火の鳥」、5月6日の「ワルキューレ」は2週間前の時点で既に完売、
今日と5月8日のチケットのみが買えたというなかなかの盛況ッぷり。
(ちなみに8日はグルジアに行く予定なのでチケットは無駄になりそうです)
だが3階席(2-йアンフィテアートル)の8列目(後ろから4列目、ギリギリ背もたれ有り)で、
お値段何と200ルーブル。これだけ売れてるのならもう少し高くてもいいんでは?
ていうか前回19日(水)より少しだけいい席なのにこちらの方が安かったりする。何故?

会場は入り口から混雑、驚くことにスポンサー企業の立て看板まで出ている。
アエロフロート、イズベスチヤ、ロシアラジオなどなど。
席も超満員、立ち見も大量に居る。見たとこロシア人の比率が高い気がする。
少なくとも日本人や中国人は普段よりも見なかった。理由は知らない。

肝心の演奏だが、これは完全に俺の勉強不足!不覚!
言い訳すれば2つのショスタコ全集を現在友人に貸し出し中なので、
前もって1番・15番を聴くことができなかった。
っていうか普段1~3番、14・15番って最も聴かない曲なんだよね・・・
1番は良かった。自身最初の交響曲だけあってか彼の曲展開の素晴らしい特徴を持ちつつ、
激しい金管や打楽器、不協和音の響き、どれも忠実にショスタコ音。
でも15番は、演奏以前に曲自体が好きでない。全然ショスタコらしくない。
13種類もの打楽器を配しているというのでものすごい期待をしたが、
イマイチ迫力に欠ける、迫り来るものが感じられない曲だった。
「ウィリアム・テル」等、色んな曲の引用がされているのは面白いが・・・

この日1番気に入ったのはプロコフィエフのPコン。
もともとプログラムではバルトークのPコン1番の予定だったが、
近くになって変わったようだ。公式HPも演奏予定はバルトークのままだし。
プロコフィエフらしい現代的でコミカルな部分は勿論、
オケとピアノの超絶な速弾きとが相まって、素晴らしい調和が耳に届いてきた。
少し前に全集CD買ってたから良く知ってる曲だったっていう理由もあるけど。

終了後はブラボーの嵐。花束もたくさん。
いつもよりカーテンコールも多く、10回ほど登場してたんじゃないかな?
約2年ぶりに見た生ゲルギエフ。次はショスタコ4~12番が聴きたいなぁ。

写真は今日の舞台、遠くからなのでゲルギエフが誰か分かりづらい。。。
パスハ祭ということで舞台の飾りつけも普段より気合が入っておりました。
(普段の舞台参考→魔術師、還らず

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