ロシア留学中・脱力進行中

モスクワ留学滞在記、スポーツ(特にテニス)のこと。他に趣味(漫画や音楽)等いろいろ・・・

帝国の残照 Kap.Ⅱ

2007-01-07 12:00:38 | 体操・フィギュアスケートその他スポーツ
6日(土)、フィギュアスケートのロシア選手権に行った。
ムィティシというモスクワ北西の郊外にある
「氷の宮殿」アリーナで開催されていて、
行ったのは3日目の男子シングル、ペア、アイスダンスの決勝の日。
女子は前日2日目に終了していて観れなかった。
この町に住んでいるスヴェータ、ナターシャ、そしてヒロリンクルの4人での観戦。
チケットは500ルーブル。審判席の真後ろ15列目で、恐ろしく見やすかった。

行くときに余裕を持って出たつもりが、チケットを忘れたことに気がつき、
地下鉄の駅から走って引き返すという愚考。15分ほどロス。
さらに北の端にある地下鉄メドヴェートコボ駅で余裕こいてたら、
意外と会場までのバスが遠回りして、時間がかかって10分遅刻。
スヴェータ、すまん。。。

最初はアイスダンス。第1グループは嘆かわしい内容で、
ナフカ&コストマロフ引退後の暗黒時代を感じさせたが、
最終滑走、期待のドムニナ&シャバリンは期待以上だった・・・
・・・ドムニナの美貌が。
あれはやばいよ!ナフカやタニス・ベルビンに負けない美しさ!!
まだ22歳だし、次の五輪はかなり期待できるかも!
ベルビン&アゴストとの美貌対決は、色んな意味で見逃せない!!

ペアは、出場予定に書いてあるうちの、期待していた2組が棄権。
いつの間にか競技が終わっていたって感じで、まったく拍子抜けだった。
第3グループがあると思っていた矢先、2グループで終了だったので、
「終わりかよ!」って4人で突っ込んでいた。

男子、ヒロリンクルがすごい知識を披露。
俺は勿論、ロシア人のスヴェータでも着いていけない程のロシア・フィギュア通ぶり。
まずヒロリンクルのお勧めはアルトゥール・ガチンスキー。
若干13歳ながら、入りのトリプルアクセルをきっちり決め、その後も
かなりの高い難度のジャンプを決めていく。第一滑走ながら天晴れな内容。
ステップもプルシェンコを彷彿とさせ、ミーシン・コーチの元で修行を積めば、
自分のスタイルを確立させる頃には世界の表舞台に躍り出ることだろう。
次のお勧め、ウスペンスキー兄弟は、ヴラディーミルしか出ていなかったが、
それほど強烈な印象と言うわけでもなかった。
その後で、ジャンプの難度はそれほどでもないながら、強烈な印象を残した選手がいた。
ただ、名前を忘れてしまった!アルチョーム・ボロドゥリンだったかな?
ステップといいスピンといい表現力といいかなりの魅せ方。
彼も若そうだったので将来に期待。
そして最終・第3グループのトップ滑走では、
ヒロリンクルの王子様、アンドレイ・グリャゼフが。
4回転こそ跳ばなかったものの、トリプルアクセル、ルッツ他すべてほぼ完璧。
これ以上ないという出来で、演技の途中で2回ほどガッツポーズも飛び出て、
SP7点差を跳ね返してそのまま優勝。
グランプリ・シリーズのロシア杯とはうって変わった素晴らしいパフォーマンスだった。
ヒロリンクルも王子様の久しぶりの素晴らしい演技に酔いしれ、満足そうであった。
2位はアンドレイ・ルタイ。SPで77点台、2位以下に7点以上もつける大差で、
恐らく彼1人が4回転を成功させていたのだろうと思われる。
FSでも唯一の4回転成功者であったものの、その後の3回転(詳しくは忘れた)で
難度か失敗し、結局グリャゼフには届かず2位。しかし良い滑りだった。

ただ!
これではジュベールやランビエールには届かないであろうことを明記しておく。
奴らはやっぱり頭一つ抜けている。

11月25日のグランプリ・シリーズ、ロシア杯と比べればレベル的にも低く、
更にプルシェンコ他、ロシアのチャンピオン達に会えなかったのは残念。
ただ、腐ってもフィギュア大国ロシア、を見せつけられた。
特に男子は、この年齢でこんなに滑れるんだ!とすごさを実感した。
2時前に寮を出て、結局帰り着いたのは夜1時半だったが、楽しい時間が過ごせた。
そういえば最後、競技終了が11時過ぎでメトロ駅へのバスがなくなったのだが、
近くに座っていたスヴェータのお隣さん(以外にも会場にはスヴェータの知り合いが沢山)
の彼氏に寮まで送ってもらえた。なんと彼は俺たちの寮からすごい近くに住んでいるらしい。
ラッキー。