お客様第1号をお迎えした8月7日のこと。
ご夫婦に「うまそう家」の周りを案内していたとき、屋根のところに薄茶色の丸い塊を見つけてしまいました。
蜂の巣です!
バレーボールくらいの大きさでしょうか。蜂がひっきりなしに出たり入ったりしています。
私たちは今年、借りている農園で大玉スイカを栽培していたのですが、一面に広がったツルの中に突如大きな黒いスイカを見つけたときと似た衝撃です。スイカのときは歓喜の声を上げましたが、今回は鳥肌が立ちました。
そう言えば、ご夫婦の家にも蜂の巣ができたことがあって、ご主人は刺された経験をお持ちなのでした。この日の話題はまず蜂のことから。
ご夫婦のアドバイスを頼りに、スマホで業者を探して連絡をしましたところ、翌日の夕方に来てくれるとのこと。代金は16,000円とか。痛い出費になりそうです…。
しかし、その夜出かけたアイリッシュパブのお店で、蜂の巣の話をしたら、地元の信頼出来るおじさんを紹介していただけたのです。
翌朝お電話したところ、近くにいらっしゃるとのことで、すぐに見に来てくれました。パブで一緒だった常連さんも同じタイミングで我が家に来ていて、「仲間だから勉強してやってよ」と口添えを。ありがたいなぁ。
おじさんによれば、この巣はキイロスズメバチの巣で、できて2週間ほどのものだそうです。
昼間は、出かけていた蜂が戻ってきたとき巣が無いとパニックになって人を刺すこともあるので、夜、蜂がみんな巣に戻ったところを狙って駆除するのだそうです。
この日おじさんが駆除する予定の巣は7箇所あり、我が家は梯子のかけづらい位置にあって遅い時間になったため、おじさんがいらしたときには私たちは酔いつぶれて寝てしまっていました。
夜中に目が覚めた時には巣は既になく、青い薬が塗られていました。駆除するところを見たかったなぁ。
夜が明けて6時頃、おじさんが蜂が来ていないか確認しにいらっしゃいました。
足元には蜂の死骸がたくさん。
玄関のひさしには、蜂の巣の残骸が。生々しい~。
スズメバチの話、いろいろ聞かせてもらいましたよ。
巣ができ始めてすぐの頃は、女王蜂が居ないため、駆除してもまた同じ所に作る可能性があり、逆に9月を過ぎると、若い蜂たちが成長して大きくなり、次の女王蜂を守るために凶暴になるので、今の時期に駆除するのが一番良いとのこと。
民家に巣を作るのはキイロスズメバチで、地蜂と呼ばれるオオスズメバチは民家には作らないが、木のウロなどに巣を作るし刺されると大変なことになるとか。
話を聞くだけでも(今書き直していても)背筋が凍ります。
また、駆除の作業は夜に行うので、近所の人などに泥棒と間違われて通報されたこともあるとか。大変なお仕事ですね(本業は違うそうですが…)。
お話をしていたときに、1匹の蜂が巣のあったところにやってきましたが、薬を嗅いだせいかふらふら~っとなって地面に落ちてしまいました。残党だったのですかね。おじさん、足で踏みつぶしていましたよ(笑
ともかく、薬を塗ってあるので同じ場所に2~3年は巣は作られないとのこと。ひとまず安心です。お代も相場の半額で済みましたし、田舎のネットワークは大切だなぁと思いました。
おまけ。
この日は初めて和食?を作りました。茶碗もお椀も湯のみも無いのでなんだか変な感じですが、畑の小松菜と自家製味噌の味噌汁でほっと致しました。