窓を開ける

ずっと閉まったままの窓を開けると、さわやかな風が入ってきます。
殺伐とした気持ちが、少し晴れるのです。
「そういえば、なんで、こんなに窓を閉め切って暮らしていたんだろう。」と、思うと、やっぱり未来のことを考えると暗くなってしまうのです。

「さあ、窓を開けて風を通そう。」と、カーテンを引き、窓を開けると気分がいいのです。
本当は、こんな生活をしたかったんだ。と、思いながら、植木に水を上げてのほほんとする時間があります。
今の私の顔は、きっと、疫病神がまとわりついたような顔だったように思います。
「さてさて、次は何をしよう。」と、考えながら、以前いた職場の仲のよかった同僚を思い出しました。
彼女にいろいろ話を聞いてほしい。と、思いながら、もう会えないのだなぁ。と、ちょっとシックに陥ります。
その人は、誰からも好かれ、嫌われ上司からも好かれていました。
誰からも好かれる感じの良い人です。
「また、逢いたいなぁ。」と、思いながら、もうすぐ彼女も会社を辞めてしまうので、永遠に会えないことになりそうです。
そんな人に巡り合えて、本当にラッキーだったのかも。と、思うのです。

窓を開けると、風が入ってきます。
本当に夏のような気温ですが、いい風です。
たまには掃除をしなきゃなぁ。と、思いながら、「やっぱ、掃除は明日。」と、先延ばしにしてしまいます。