逆行

ニュースで再三、
「早めの帰宅を！」
と呼びかけられている中、

今日は夕方から１０時までの夜稽古。

そりゃ、稽古はしたいけど・・・。

帰りの電車、止まってくれるなよ～～

「見よ飛行機の高く飛べるを」について、もうちょっと、語らせてください！

（昨日の続きです）


＜この作品に出たい！＞
そして、
＜あの役がやりたい！＞

「見よ・・・」を観たとき、
心底、そう思いました。

でも、これはもう、
ほとんど不可能に近いことでした。


だって、いくら有名な作品だからといって、
そんなに頻繁に上演されるものじゃないし、

それに、今みたいに、
ネットで情報が探せる時代じゃなかった。


この作品に出られるとすれば、

「たまたま」私の芝居を観た人が、
「たまたま」私を選んでくれる、

それ以外、なかったんですから。


　　・・・って、


今、書いてて、

ネットのない世界が、
想像できなくなっている自分に愕然としましたが、

当然、劇団サイトもなかったんですよね～（遠い目）


でも、奇跡がおきたんですよ、奇跡が！

　
　　なんと、


星の数ほどある戯曲の中で、この作品を選び、

その中のたったひとつの役を、

星の数ほどいる役者の中で、
私を選んでくださる劇団さんがあったんです！

夢じゃないかと思いました。


やりたくてやりたくてたまらなかった、
「安達先生」という役が、できる！

そりゃぁ、もう張り切って、夢中で稽古をしました。

うれしくて、うれしくて。
寝ても覚めても、台本を読んでいました。




　　・・・が、


皮肉なもので、私には、
敗北感の方が大きい結果となってしまったんです。

こなせなかった、というか・・・、
最後まで演出家の意図が読みきれなかった、というか。

もう、ほんっとに情けなかったし、悔しかった。

こんなに憧れた役だったのに、
どうしてこうなっちゃったんだ

悔しい。
いつかリベンジしてやる・・・。


そんな経験から十数年。

去年の１月、ことのはboxさんの、
「カミサマの恋」が終わったばかりのときに、

なんと、ことのはboxさんから、
「見よ・・・」のオファーを頂いたんです。


　　　うぉぉぉぉぉぉ、やったぜ！

　　　　　よっしゃぁ、リベンジだっ！



・・・と、一瞬、思っちゃったんですよね～～（笑）



・・・すみませーーん
もう１回、書かせてくださーい



　　　　（つづく）





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「見よ飛行機の高く飛べるを」について、語らせてください！

「見よ飛行機の高く飛べるを」
ただ今、絶賛稽古中でゴザイマス！

だから、そんな稽古場レポも書きたいのですが、

実は、今回の作品は、ちょっと他の作品とは、
思い入れの深さが違うのです。

もう、語りたいことがたっくさんあって、

　　聞いて頂きたいこともたっくさんあって、

うーーん。
たぶん、あんまり面白くはないんですが、
それでもちょっと語ってしまおうかと。

もしよろしければ、おつき合い下さいませ。


この作品を最初に観たのは、
もういつだったか忘れましたが、

とにかく、ものすごい衝撃を受けました。


派手なところの全くない作品なのに、
こんなに見事に、
それぞれの登場人物が、
描き込まれている作品ってあるだろうか。

芝居は、ともすれば、
いい人・悪い人といった括りでまとめがちなのに、

人間の白黒のつかない多面的な部分を、
短い台詞で、様々に描きこんでいる。

なんて素敵な作品なんだろう！


こうやって、うわーーーー、と感動した、
その先にあるのは、
　　・・・もう決まっていまして、

　　＜この作品に出たい！＞

と、こうなるのですねぇ。


で、またまたその上に、
惚れ込んだ役がありまして、

となれば、次は、
　　・・・もう言うまでもなく、

　　＜あの役がやりたい！＞

と、これしかない（笑）


まぁ普段でも、芝居を観ていて、

「あー、あの役がやりたい」
なんていうのは、年中思うものなんですが、

この役はそんなもんじゃなかった。
もっともっと、思いが強かった。


　・・・のですが、

いくらやりたいといっても、
これはもう、ほとんど不可能だ、
ってこともわかっていました。

だって、

・・・と、どんどん長くなっていく

どこまで語るかわからないので、
とりあえず、今日はここまでに。


　　　（つづく）




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ある意味、名人芸（笑）

Suicaで改札を通って、

見るとはなく、前に通った人の残額が目に入った。


　　　ん？


思わず二度見。


　「残額 １円 」


これって、狙ってもなかなかできるもんじゃない。

ただそれだけのことなんだけど、

なんだか、すごく感心してしまった。




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目の前にいる役者の君へ

今日の帰りもまた、同業者と遭遇。

紙袋に、無造作に突っ込んだ台本が見えている。


紙袋の後ろに、
ちらりと花束が見えているところを見ると、
今、本番中なんだね。


台本と花束の持ち主は、若い男の子。
本番中だから、疲れているのはすごくわかるよ。
この時期は、メールやLINEも忙しいよね。

でも、今、君が座っているのはシルバーシート。

それも周りに立っている人がたくさんいるのに、
２人分の座席をとってるって、どういうこと？


後になってこんなこと書くよりも、
本当はその場で注意するべきなんだけど、
やっぱり、それはできなかった。

だから偉そうなことは言えないけど、

でもね、でも、やっぱり言いたい。

いい芝居を見せることも大切だけど、
まずはちゃんとした社会人になろうよ。




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２等が当たった！

お年玉付き年賀ハガキ、なんと当たりました！


最近は、年賀状を出すのも、もらうのも少なくなって、
切手シートもなかなか当たらないのに、

初めて！
　初めて当たりました～！

１万本に１本の、セレクトギフトですぞ！

普通にもらえば、それっきりだけど、
当たったとなると、やたらと有難みがあるもので、
何を選ぼうか、まだしばらく楽しみます


　　るん～

こいつぁ春から、
　　・・・って、この前も書いたような・・・。

あ、落語ガチャが手に入った時に書いたんだ。


私って、すぐ大喜びできる、本当に幸せな人間なんだなぁ。


だけど、まぁ、

　　今年の運を、こんなもんで使い果たさないよう、気をつけます（笑）




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机に向かって

免許更新で都庁へ。
これから１時間の講習。


長いわ〜。

今度こそ、違反はしないようにするぞ、
と、ここに来るといつも思う。

これも稽古です (^^)v

なぜかカーテンの中から足が６本！


ことのはbox主宰の酒井さんの演出は、
ちょくちょく、こういうことをやります。

ちなみに、横で笑っているのが酒井さんですが、
別にキャストいじめではありません。


今回の作品の時代は、明治の末期。

寄宿舎の女学生達が、夜中にこっそり集まって、
手燭の明かりの元、「青鞜」の話をしているというシーン。

見つかったらえらいことになる、そのヒヤヒヤ感。
でも、みんなでこっそりと話をすることのワクワク感。
「新しい女の生き方」を覗き見るドキドキ感。

そんな、たくさんの感情が入り混じりながら、
少女たちのお喋りが続きます。


なのですが・・・、

　　　そんな感じがまだ弱い！

とカーテンの中に女学生３人を入れて、
その中での感覚を味わわせているのです。

最後には電気まで消して、


そのときに感じた感覚を大切にして、
そのまま台詞に入りました。

・・・と、
みんなそれだけでガラッと変わるんです！

まさに酒井マジック！


稽古はスタートしたばっかりで、
まだまだこれからなのですが、

酒井さんは最初から、いろんな方法で、
役者たちに、その役のヒントをくれます。

ダメ出しも、
ものすごくわかりやすい例を出してくれるため、
厳しいことを言われても、思わず笑っちゃうのです。


そういえば、去年の冬もそうだったなぁ。

とにかく集中力を要求される、
ほとんど休みのない稽古。

だけど、なんか楽しくて、
ヘトヘトなのに、みんながいつも大笑いしてて。

特に今回の舞台は、明治時代の師範学校なので、
若い女の子も多くて、
稽古場自体がワイワイと学校の教室みたいです。


なんだかんだ言っても、本番まで、あと１ヶ月！。
稽古も始まったばかりだけど、

いい作品になる、と思います。

名作の誉れ高い、この戯曲に負けない、
いい作品になると。

まだまだまだまだ、だけど、
いける、と思います。




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夜遅い電車にて

稽古帰りの電車の中で、ウトウトしていると、
「あ、そうだ、１幕終わりがさぁ」
という話声。

え？　と目を開けて隣を見ると、女の子が２人、
スマホの字を追いかけている。

台本の変更かな？

この時間帯の電車は、本当に役者が多い。

どこのカンパニーか知らないけど、お互いに頑張ろうね。

久々の大放浪・・高円寺まで徒歩１時間(+_+)

このところ、方向音痴ネタをあまり書いておりませんが、

この強烈な性癖が治るハズもなく、
相変わらず、日々、いろいろな場所で迷っております。

しかし、昨日は久しぶりに、
ネタにするしかないほどの放浪をしてしまいました


ワクワクの昨日の初稽古。


当然のことながら、たっくさんのダメ出しを食らい、
たっくさんの宿題を抱えながら終了。

三々五々部屋を出ていく、
まだ名前もおぼつかないメンバーに、
「お疲れ様でした～」
と声をかけて出口へ行きかけると、

突然、後から、
「望子さん、どこ行っちゃうんですか？」
と声が・・・。

ここの建物は、右と左の両方に出口があったんですね～。
そして裏口の方に出ると、
駅に行くには、かなりの遠回りになるという。

「あっぶな～。
　ありがとう！
　あぶなく反対方向に行っちゃうとこだったわ～」

「いや、お声をかけていいのか、迷ったんですけど」

「いやいやいや、どんどんかけてね。
　私は舞台でも迷う人間なんだから」

と言ったものの、
まだまだ、私の凄さはわかんないだろうな～。
ふふ、これからだんだんわかってくるからね（笑）


そして無事、みんなが集まっている玄関前に合流。
なぜ集まっているかというと、
新年会代わりに呑みに行こうという相談だったんですね。

はい、私は当然、パス。

「ごめんね～。
　お先です～」

と１人、サクサクサクサク歩き始めました。

なぜ急いだかというと、
とにかくこの稽古場、駅から遠いんです。

駅から徒歩１５分というのはウソで、絶対に２０分はかかろうという場所。
さっさと早く駅に着きたかったんです。

それに、とにかくここは、１本道だし、去年１回行ってるし、
いや、今日だって行きは迷わず到着したしで、
何の不安もなく、

まっすぐまっすぐ歩いて行けばいいと、
かなりの勢いでサクサクサクサクサクサクサクサク。


ん？　こんなとこ、見たっけ？
・・・というのが約１０分経過した頃。

あれ？　橋がある！
橋は渡ってないぞ・・・ここで一気に不安が膨らみました。

既に１５分以上経過。


　　どうしよう・・・


といっても住宅地だから、誰も歩いてない。


　　戻ろうか・・・


しかし！　しかしだ！

ここで回れ右したら、すごい勢いで歩いた１５分間が無駄になる！

・・・というか、
あともうちょっとで駅だったら、えらい損しちゃうじゃないか！

こんだけ歩いたんだもの。
駅じゃなくても、広い通りには出るんじゃないの？


この、何の裏付けもない確信が、
私の方向音痴を、救いのないものにしてるんでしょうが。

だけど、その時には思わないんです、そんなこと。

で・・・、またそこからサクサクサクサク。


　　・・・・・・・


　　　うーーーん・・・


　　　　　かなりヤバいかも・・・


と、本格的に不安になったところに、天の助け！

夜のジョギング中の若者が！

「あの、すみません。
　高円寺の駅はこっちでいいんでしょうか？」

「高円寺？
　あー、反対側ですねー」


　＜＜　は・ん・た・い・が・わ　＞＞


久しぶりに聞いたぞ、このセリフ。
やっぱり、またやってもうた(T_T)

絶対に間違えないはずだったのに、
スタートを間違えたんだ。

稽古場で右と左を間違えたのと同じことだけど、
これは傷が深すぎる～～

泣きたい気持ちで、また、元来た道をサクサクサクサク。

既に２０分以上歩いて、かなりの距離を行っているので、
またフルスピードでサクサクサクサク。

再び稽古場の玄関に着いたときには、当然４０分以上経過。

そこからは一本道なので、え～、間違えませんとも！
とりあえず２０分ほどかけて歩きました。

結局、高円寺の駅まで１時間。
それも、ずっと走るように歩いていたので、
どんだけの距離を歩いたか。

それもヒールだったから、電車で座った途端、
足がフルフル痙攣し始める始末。


私だってね、
もっと近い稽古場だったら、
もっと早く気がつきましたよ。

だけど、１本道を２０分、ひたすら歩くという、
その情報がインプットされていただけに
歩いちゃったんです。


　ただね・・・、

　　実はそこに、

　　　ものすごい勘違いがあったことを、

　　　　後になって気がつきました。


まっすぐといっても、７、８分歩いたところで、
早稲田通りにぶつかるんです。

真ん中で一度、広くて、明るい道を渡るんです。

ただ何もなく暗い道を２０分、歩くだけじゃなかったんです！

その当たり前の情報が、完全に消えてたんですね


あ～あ、ずっと前から私のことを知っている連中なら、
「望子さん、どこ行く気ですか！
　また違ってますよ！」

と、さよならして歩き始めた時点で、止めてくれたんだろうけど、

まだ会ったばかりのメンバーだから、
建物の右と左の間違いは気づいても、

道の方は、
あっち方面の人かな、とスルーされちゃったんでしょう。


ま、何をどう言ったところで自分が悪いんだけど、

今日は午前中ずっと、体の節々の痛みに、
なんかもう、ずっと気分が落ちておりました。


でもきっと、明日からは、
これまで「遠い！」と不満タラタラだったこの稽古場が、
すっごく近くに感じることでしょう。

それでよかった・・・と思うしかないっ！



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