望子のただいま稽古チュッ!

稽古、公演、プライベート
・・・オバサン役者、木村望子の日々。

舞台の裏のウラ話 <お客様には見えない苦労編・その9>

2019-07-08 16:13:03 | 舞台・ウラ話

 

消えものに限らず、

「何かをやりながら喋る」

というのは、予想以上にシンドイ作業なんですね。

 

ごく単純な、普通の生活なら当たり前のことが、

芝居だとそうはいかないんです。

 

見てると、なーんてことないんですよ。

なんだけど、やってる方は、よほど慣れないと、

「普通」に見えないんです。

 

 

お茶を淹れるとか、片付けるとか、

このくらいなら楽なんですが、

 

電卓叩いて、家計簿をつけながら、

家族と会話する、なんてことになると、

電卓で計算しながら、字を書きながら、

台詞を出さなきゃいけない。

 

日常では普通のことなのに、

芝居でやると、普通に見えるようになるまで、

かなり時間がかかりました。

 

 

あ、片付けるにしても、

大量のものを片付るっていう、

なんとも力技なシーンもありました。

 

私はそのシーンには出ていなかったのですが、

足の踏み場もないほど荒らされた部屋を、

10人ほどで手分けして片付ける、というシーンだったんです。

 

洋服やら本やら、いろいろあるものを、

それぞれ分類して、片付けて、掃除して。

その間に、ハイテンションな台詞の応酬が入るという。

 

で、

決まった台詞までに全部がきれいにならないと、

空白の時間ができてしまうワケです。

 

みんなの台詞を聞きながら、自分の台詞を出して、

手だけはすさまじい勢いで動かして、

でもとっても楽しそうに・・・。

これ、見ていて本当に大変そうでした。

 

とにかくギリギリなので、本番中でも、

間に合うかどうか、毎回わからない。

 

それまで優雅に服を畳んでいたマダムが、

間に合わないとなった瞬間、

その辺の服をグシャッと引き出しに放りこんじゃった!

なんて、あとからネタになりそうな話が、

たくさん出たようでした。

 

 

あ、そういえば、

(とまた思い出す)

 

もっとハードなシーンもありました。

これも、私出てなくてよかったと胸をなで下ろした、

トンデモ芝居だったのですが・・・。

 

・・・って、

いつになったら消えものに戻るんだろう 

 

   <つづく>

 

 

 

 

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