また間が空いてしまいました
意味不明の方は、その1からお読み下さい。
(毎度毎度すみません!)
* * *
何にでも一生懸命の彼は、
自分の演技にも、
ありすぎるほどの、すごい情熱を傾けます。
それがたまには、
ありすぎる、ことも、あって・・・。
本番中は自分の出番の少し前に、
舞台のそでにスタンバイします。
いつスタンバイするか、は、
役者個人の自由です。
たまーに、毎度毎度走りこんで、そのまま舞台へ、
みたいな人もいたりします(極めて少数ですが)
また、かなり早めにスタンバイする人、
こういう人が多数派です。
当たり前なんですよね。
何があるかわかりませんから。
一方で、長い間そでで待ってると、
緊張してくるからダメ、
っていうベテランさんもいます。
これもすごくわかります。
でも、こういった話は、
劇場が広くて、そでに余裕のある場合だけ。
その時の劇場は小さかったため、
そでも狭かったんですね。
狭いそでの場合は、あまり早くスタンバると、
「次に出る人」のジャマになる。
だから私などは、
自分の前に出る人が舞台に出たぞ、
というところで、スッとスタンバイしていました。
でも、熱い男は、
そんなギリギリのスタンバイなんて許せない!
あ、もちろん熱く語りすぎて、
着替えが遅くなって、滑り込みセーフ、
なんてこともあるんですが、
基本姿勢は、なんでも早く!
しっかり心の準備をし、舞台に上がるためには、
スタンバイは早くなくてはならぬ、
という考えの人なんですね。
うん、それ自体は間違ってはいない。
まさに正論なんですが、
たとえば、次にXさんが出て、次にYさん、次にZさん、
そして次にAさん、という順番だったとします。
舞台に一番近いそでには、
当然のことながらXさんがスタンバイ。
そして、Xさんが出てから、Yさんがスタンバイ。
そんな感じです。
でも、AさんはXさんがスタンバったあたりから、
しっかり準備を整えて、そでに入るんです。
そして、狭いそでで、
ずっと口の中でセリフを復唱しながら待つんです。
狭いそでで、
でかい体で
(つづく)
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