昨日久しぶりに早めに仕事が終わったので
映画「ブラッド・ダイヤモンド BLOOD DIAMOND」を鑑賞してきた。
監督:エドワード・ズウィック
主演:レオナルド・ディカプリオ
ジェニファー・コネリー 、ジャイモン・フンスー 、アーノルド・ヴォスルー hoka
1990年代後半のアフリカ西部シエラレオネを舞台にしたダイヤモンドに纏わる紛争映画。不正な取引で取得したダイヤモンドには、ダイヤモンド採掘場で日々奴隷のような強制労働をさせられている多くの一般市民の存在があり、この映画ではD社がそれをわかって密売人を通じて買い漁り、その対価はアフリカの経済の発展に使われることもなく、むしろテロリストの資金源となっている。映画の切り口によっては実際のスポンサーを敵に回しかねない強烈な作品である。
見た感想としては、ストーリーの完成度は非常に高く、2時間23分、中弛みなしで一気に見られる。当時そして現在のアフリカの極めて深刻な最低限の生活状況を目を覆いたくなるようなショッキングな映像で我々に訴えかけてくれる。そしてこの映画は最後に、このようなダイヤモンドが市場に出回っている最大の原因は何なのか、それを観衆にメッセージとして残しており、非常に考えさせられる作品だと思う。
キャスティングに関しては、これは私が今まで見たディカプリオ出演の作品の中で間違いなくNo1の映画だと思う。ジャイモン・フンスーもさすが元モデルだけあって、惚れ惚れするような体つきだ。演技力・表現力も他のベテラン俳優に全く引けを取らない魅力的な人物であった。
因みに、この二人は本年度のアカデミー主演男優賞・助演男優賞にそれぞれノミネートされていたが、惜しくも受賞には至らなかった。それでもこの二人の演技は間違いなくお金を払っても見る価値がある。