こんばんは
今日は朝から実験をしていたおかげで、2つの実験が終了しました。今の時点でできる全ての実験がほぼ終了したと言ってもよいでしょう。
Figure Legendも(手直しされまくりですけど)完成したし、あとは・・・・予定通りメインの職場での仕事を中心に行っていく事になるのでしょう。
蛍光顕微鏡の写真をもっときれいにとか、細かな実験はいくつかせざるを得ませんが・・・まぁ、大丈夫でしょう。
さて、今日はまず新臨床研修制度に関して医師不足と関係している・・・という日本医師会の会見です。
医師不足は新臨床研修制度が始まる前からあったわけで、ただ認識可能になった切欠が新臨床研修制度だっただけに過ぎません。
とりあえず、記事のほうをどうぞ。
キャリアブレインからです
新研修制度と医師不足の関連が明らかに―日医
日本医師会は6月11日の定例の記者会見で、「新医師臨床研修制度と医師偏在・医師不足に関する緊急アンケート調査」の結果を公表した。
同調査は、大学医学部の部長、医局の責任者(多くは主任教授)それぞれを対象に今年4月に実施された。
大学医学部の部長へのアンケート調査では、研修医の受け入れ数の年次推移などを質問。「初期研修医と後期研修医の受け入れ数」については、初期研修医の受け入れ数は減少しているが、後期研修医は増加傾向にあるなど、即戦力となり得る後期研修医を確保する動きが見られた、としている。
医局の責任者に対するアンケート調査では、医師派遣の中止・休止の有無や新医師臨床研修制度との関連などについて質問。「医局に入局した研修医数」については、同制度が導入された2004年度から2年間急激に落ち込み、3年目の06年度も01年度と比較して70%程度と回復していないことが明らかになった。
また、04年4月以降、関連医療機関への医師派遣を中止・休止した医局は76.6%に上り、このうち77.7%がその理由について同制度が主因であるとした。 さらに、医局から医師派遣を中止・休止された関連医療機関3003か所のうち、44.6%で診療制限などの問題が起き、16.5%が診療科閉鎖となった。
同制度導入後の診療科別の派遣医師数については、減少したと答えた割合が最も高かったのは産婦人科で、40.5%に上った。
また、人口当たりの一般病院(大学病院を除く病院)での従事医師数が最も少ない都道府県のグループで、派遣医師数の減少度が最高だった。これにより、もともと一般病院で従事する医師が少なかった地域で、派遣医師の減少によってさらに医師が不足している実態が明らかになった、としている。
更新:2008/06/11 21:50 キャリアブレイン
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新臨床研修制度1年目の人間として、一つ突っ込みを入れます。
新臨床研修制度が発足しても、大学に魅力があれば研修医は大学に来ます。大学に魅力がないから、大学に人が集まらないだけです。
もちろん、地方の大学から都市の大病院へ移っているというのもありますが、そこの研修システムよりも良いものになれば・・・研修医・・・人は集まります。
後期研修医は・・・この初めの年度だけに、大学へ戻る数が増えていますが・・・今のままでは「臨床と研究」を分けようとしているような動きの中、そして大学に戻っても研究などほとんどできないと言う状況を・・これから数年で判明してくれば・・・後期研修医も地域の病院に集まる可能性が高いです。
僕の予想では、あと5年くらい。あと5年で・・・この新臨床研修制度で研修をした人間が10年目(10年分存在)になります。中堅です。 このとき、現在のまま医局の体質が変わらなければ、大学そのものが崩壊すると思います。
まとめます。
この記事に書かれている通り、大学の医局から見れば「新臨床研修制度」により、研修医は減り、さらに卒業直後からいた「大学院生」もいなくなりました。そして・・・・研究から臨床思考へ移りつつある今、大学が今の体制のままでは衰えていくのは仕方がないことだと思います。
医局の教授クラス、学部長クラスの先生が「医師不足・・・ひいては大学医局がおかしくなったのは、新臨床研修制度のためである」と責任をまったく丸投げにしているのであれば・・・・大学というものが改善していくことはないでしょう。
そうなれば、大学へ所属するメリットと言うものがほとんどなくなり、いよいよ持って大学医局というものが崩壊していくと思います。
確かに切欠は「新臨床研修制度」だったかもしれません。しかし、医師不足は現実として以前より存在しており、医局崩壊はそれだけ魅力がない場所が大学医局であると言うだけに過ぎません。
僕のように大学医局に戻りたいと考えている人間にとって、今の医局の体制(場所にも寄りますが)は魅力的ではなく改善すべき場所としか思えないのです。
将来のために医師を増やし、医師の教育に当たる・・・教育の総本山としての医局を作るために、今から活動して行くべきだと思われる方は応援をよろしくお願いいたします。
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さて、まだいろいろと記事があったようですので・・・どんどん紹介していきますね♪
こんばんは、コメントありがとうございます
大学病院側もつらいと思います。
本来は大学病院が赤字になったとしても、教育などを考慮してそれを補填するようでなくてはならないと思います
日本の医療の発展、再生のために大学病院を再生しなくてはならないと思いますが、村社会をあえて再生させる必要はないとも思います。
まったく新しい医局を作り直すことが、日本の将来を作っていくと思います
また、いろいろご指導ください
また、コメントいただければと存じます
独立行政法人化で補助金は減らされ、給料も安いまま。
その上に、一般病院と違って学生の教育や研究をしないといけないですからね。
日本の医療の発展の為には、もっと大学病院を大事にすべきだと思いますが…
医局や教授の権力が強まるだけとか言われますかね?
こんばんは、はじめまして。コメントありがとうございます。
大学医局の若手の減少に関しては、いろいろな医局で現実化しているみたいです。ただ、一部の医局には大勢の人が入るようになったようです。
診療科によっては、自分の出身大学よりも別の大学の医局に行く方もいるようですし・・・今の臨床研修制度であれば、根本から変わらなくては特定の医局は潰れていくと思います。
どこの医局も下が入らなかったら楽にはならない、しかしそんな現実を伝えるわけには行かない。ただ、今の制度であれば「比較」できてしまうし、情報も流れているので・・・
早速、先生のBlogをお気に入りに登録しました。
大学での研究の話など、いろいろ伺えればうれしく存じます。
また、コメントいただければと存じます
変われない医局は淘汰されますね、これも仕方ないことです。
ブログで医局のこと、アルバイトのこと、医療行政のこと、読書など徒然なるままに書いています。よろしければ一度遊びにお越し下さい。