鎌倉にて

今朝も05:00ごろに目が覚めてしまった。

 

イカの個展は12:00からなので、昼前に自宅最寄駅にある中華料理店で食事をしてから電車に乗った。

鎌倉についてみると、平日の昼間だというのに通りには人が多く、観光名所らしかった。

案内状の分かりずらい地図を頼りに小町通りを歩くと、そこかしこでお店の売り子さんたちが呼び込みをしていた。

 

路地裏に入った画廊に何とかたどり着くと、軒先でイカが昼食を頬張っていた。

ゆっくり絵を見てくれと声をかけられ、中にお邪魔して作品を鑑賞する。

ひとしきり絵を見終えたところで、すみに画集が置いてあるのを発見。

値段は1000円。画廊のオーナーの娘さんにお金を渡して一部買った。

 

椅子に腰かけて持参した水を飲みながらくつろいでいると、イカがやって来てあれこれ雑談をした。

そうこうしているうちにちらほらと他のお客さんがやってきて、イカはそちらの応対に回り、

わたしは再びまったりとしていた。

 

二三時間するうち、読書会のメンバーの占い師さんが顔を出した。会うのは一年ぶりくらいだ。

イカは美術館の副館長さんや批評家さんの相手に忙しいので、

わたしはイカの奥さんと占い師さんと三人で雑談していた。

どうも話を聞いていると、イカは奥さんをバカにしているようで、

「お前には本の話なんか分からないだろう」などと言って読書会の話とかは一切しないらしい。

奥さんは奥さんで、「わたしには難しいことは分かりませんから」、と言ってイカを立てている。

見ていてなんとも気の毒だった。

 

18:00、画廊を閉める時間になった。今日は個展の最終日、絵の搬出作業が始まった。

いつもの如く作業を小一時間手伝ったあと、イカと奥さんと連れ立って電車に乗った。

 

一日画廊で話していただけなのに妙に疲れた。明日は母のホームに用事がある。

今日も早く寝よう。