日々想うコト ~DIARY~

美葉果の『ぼちぼち』日記です

ゲド戦記を観て

2006年08月07日 | 映画
スタジオ・ジブリ映画『ゲド戦記』・・娘たちにせがまれていっしょに観にいきました。(私も観たかった・・)

今回は、日本のアニメ映画の巨匠~宮崎駿さんの監督ではなく
息子さん~~宮崎吾郎さん監督作品なので、
正直、「どうなんかな~~~??」という想いがありましたね。

<素直な感想・・・

宮崎吾郎さんは、今回が初めての監督の作品ということらしいですが
お父さんの実績と経験には遠く及ばないでしょうけれど

感性と映像センスは、お父さんに負けず劣らずの
才能を持ってらっしゃるように思いました。
少年アレンの心の葛藤と成長を描くには、むしろお父さんよりも
適任だったのでは・・?
(なんとなく今の駿さんと吾郎さんの関係も被ってるような~)

ストーリー、
少年の持つ『心の不安と影』には考えさせられるものがありました。
最近起きた、ある事件も彷彿とさせます。
ファンタジーですが、私たちの現実の世界の鏡ごしのような・・。

やや全体的に多少説明不足な点はありますが、
一つの作品としては、まとまっていたと思います・・。

ただ、
あれだけ原作には無いエピソードが入り
大幅なアレンジをしてしまうなら、
原作ファンからの不評を買うのは仕方がないかもしれません。

私も、
前作の宮崎駿さんの『ハウル~』の時も思いましたが

スタジオ・ジブリ作品はやはり
オリジナル・ストーリーで勝負していって欲しいです
やはりジブリ・アニメが好きだから・・・

今回は 脚本や絵コンテの殆どを手掛け、
主題歌の詩や、すばらしい絵も描く技術も持っていらっしゃるので
宮崎吾郎さんのオリジナル作品も、是非観てみたいと思いました。

絵柄も、わざと昔の作品を意識して描かれていたらしいですが
独自の新しいキャラの方が良かったような。

最後に、もしも
大御所・宮崎駿さんが引退したら、素敵な作品はもう観られないのか・・・
宮崎駿さんの後を継げる人なんてこの世にいないんじゃないか・・
と、今まではそう思っていましたが
まだ、翔けだし始めなのかもしれませんが
『あ、いるんじゃない~?』と
今回の映画を観て、私は少しそう思いました。

(『後継ぎ』という言い方はふさわしくないかもしれません。『新風』という意味で・・・。)

みなさんはどうでしょうか・・・?

我が家のもう二人の『厳しい映画評論家()』
子供たちの感想は、
『観にいって良かった』・・・でした。

<追加>
でも、誤解の無いように言っておきますが

『ゲド戦記』としての映画だとしては、良かったと思えない。

私は、原作のひとつひとつのエピソードは
ひとつの作品に生まれていく大切な積み重ねであろうし
映画化するなら、忠実に再現してこそ活きてくるものだと思っています。
原作者や、原作のファンも、それを望んでいたと思います。

今回の作品は、『ゲド戦記』ではなく、

あくまで
原案が『ゲド戦記』とする別の作品である・・・と思いたい・・。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする