あみたろう徒然小箱

お気に入りのモノに囲まれ、
顔のつぶれたキジ猫と暮らせば、あぁ、極楽、極楽♪

梅一輪、一輪ほどの・・・・

2019-01-18 | 散歩の道すがら


大学構内の兼松講堂前に梅の老木があります。
あまりに古いので、垂れ下がった枝を何本もの大きな丸太で地面から支えています。
わずかずつ蕾が膨らんで来ていたのですが、
一昨日行ったとき、やっと一輪だけ咲いているのを見つけました。
そうはいっても高い枝だったため、あまりよく撮れなかったのですが、
取りあえず、“見たァ、今年初めての一輪の梅”の証拠写真がこれ。
TV報道によると、広島ではかなり咲いているところもあるということですが、
東京の、ましてや多摩地域ではまだまだです。

「梅一輪、一輪ほどの暖かさ」と詠んだのは、
松尾芭蕉の一番弟子と言われる服部嵐雪ですが、
確かに梅の花がたくさん笑う時期と違い、
たった一輪だけというのは、それなりの小さな暖かさの予兆という程度の寒さです。雪が降らない静岡育ちの私には、"あぁ、寒い寒い"。







相変わらず、右股関節が痛く、しばらく歩くと強い腰痛も生じて痛みに耐えられず、
間欠跛行で凌いでも少ししか歩けません。
大好きな大学構内の噴水池、素晴らしい建築の兼松講堂、
鴨が飛来してきている構内奥の池に行って餌をあげたいという気持ちが強く、
それに誘われて、多少我慢してでも足を伸ばすときがあります。
痛いからと何も出かけないでいればますます足が萎えてしまい、自分が困る。
だから誘われるものに引きずられて出かけるのです。
西友で買った鴨用の安物食パンをせっせとサイコロ状に切り、
遠くまで投げられるように水で湿らせて、
手を叩きながら「オ~イおいで~。いつものオバサンだよ~」と声をかけると、
いそいそとスイスイやって来ます。
なんと可愛いんでしょう。

足が痛くても鴨に餌をあげているだけで、ささやかな幸せを感じています。
私の入院まであと10日近く。2週間の入院でリハビリもし、
再び国立の大学通りを歩けるのはいつの日か。
オバサン頑張るから、それまでに北に帰っちゃわないでね。