あみたろう徒然小箱

お気に入りのモノに囲まれ、
顔のつぶれたキジ猫と暮らせば、あぁ、極楽、極楽♪

猫とネズミの話

2013-09-14 | 猫 ・ cat ・ ねこ
これは、うちの相方から聞いた話。
そもそも彼は小さい頃から無類の猫好きだったという。

私の場合は、小学校低学年から実家では犬か猫を飼っていて、
同時に両方とも飼っていたこともあるほどペット好きの家に育ったから、どちらも大好き。
実家の犬は、昭和20年代、まだめずらしかった頃のビーグルに始まり、
コリー→コリー→柴犬→ボクサー→柴犬→シェットランドと続きました。

私は、犬と猫のどちらかがより好きか問われれたとしたら、犬だったでしょうか。
それは、実家で飼っていたサリーという柴犬との交流がそうさせたと言えるでしょう。
実家では母が茶道と華道を教えていたので、たくさんのお弟子さんが出入りしていました。
大勢のお弟子さんの中の特に犬好きのある女性と私にだけ、特別の感情を示す犬でした。
私が久しぶりに実家に帰ると、
あまりの嬉しさに“ニニ~ッ”と口の両端を大きく横に開き、
独特の形相で笑いながら思い切り尻尾を振るのです。
見た方が勝手に笑っていると思ったのかもしれません。
お弟子さんのその女性が華道のお稽古に来ると、
彼女にも必ずその顔を見せ、千切れんばかりに尻尾を振るのでした。
話しかけるとそれまでのどの犬よりも意が通じるのが解りました。
サリーの命がわずかと知ったとき、静岡の実家に駆けつけましたが、
テラスにぐったりしていたサリーはよろよろと立ち上がり・・・・。
「サリー、もう笑わなくて良いのよ、横になっていて」と私は制止ました。
その数日後、サリーが死んだと電話で聞いたとき、私は号泣しました。

そんなわけで、猫も犬も大好きですが、
私の仕事は出版編集業だったので、追い込みになると夜中や明け方の帰宅もある生活。
これでは犬の散歩はままならないから可哀相だと判断し、
また犬はイマイチ好きではない相方(どうも、小さい頃に追いかけられたらしい)の意を尊重し、
先代猫のミーコを飼ったのでした。

相方の猫話に戻しましょう。
出身地は栃木県那須町で、家は町外れにあったそうです。
幼い頃から猫を飼っていて、末っ子の彼にもっとも懐き、
小学校に行くときは途中まで送ってきてくれたそうです。
末っ子だから、大好きな猫を抱いて一番先に布団に入ります。
ところが熟睡している間に、
猫を抱いて寝たい上の兄弟が連れて行ってしまうのだそうです。
そこで一計をめぐらした彼は、寝るときに自分のパンツの中に猫を入れて寝たそうです。
兄弟達は「今日は猫がいない」と諦めたんだとか。
いまでも笑い話になっています。
(どれだけのデカパンツをはいていたんでしょう?)

そんな猫好きですから、猫も一番彼を信頼していたんでしょう。
ある朝目覚めると、自分の枕の横にネズミが一匹置いてあったそうです。
飼い猫はネズミを捕ると食べませんが、だんだん弱ってきてもなかなか見放しません。
いつまでもいたぶって、自分の獲物を確保し、その手柄をご主人様に見せに来ます。
この話はよく聞く話ですが、うちの相方も実体験したそうです。

だけど誰だって、そりゃぁ、枕元にネズミがあれば驚きますわねえ。
あまり体験したくないなぁ~。

猫が手柄を見せたい気持ち、これはどの猫でも普遍的なものです。