こくご食堂

小学生向けこくご塾を創業しました。[こくご]の楽しさを、様々な切り口から発信していきたいと思っています。

[歴史を感じる]

2017-10-14 07:31:39 | 体験する
はじめまして。2018年、川崎で小学生むけ[こくご]を中心とした塾を創業予定のamimです。思考を声に出す表現力、自分の言葉を文章する力をつける塾を目指しています。よろしくお願いいたします。
「こくご食堂」本日調理する食材は、[歴史を感じる]です。

1895年(明治28年)4月17日から1945年(昭和20年)10月25日までの時代。これは、日本が台湾を統治していた時代です。

大学受験をする時、また中学生に歴史の授業をする時、この時代の話しを目にして耳にしていいました。それでも、実際はどうだったのか、知ることになったのは、美術展でした。

横浜トリエンナーレの一環で行われている京浜急行黄金町駅から日ノ出町の駅の高架下を中心に展開されている、「黄金町バザール」。その展示に映像の作品がありました。

毒山凡太朗<君之代>2017年の作品。
http://koganecho.net/koganecho-bazaar-2017/artist/dokuyama-bontaro.html
映像は台湾にいらっしゃるご年配の方にインタビューするものです。みなさん、忘れてしまったと言っておりますが日本語がとても上手です。それは、台湾統治の時代に日本の教育をうけていたからです。彼らの歌う、「君が代」「蛍の光」「軍歌」胸がしめつけられました。本当はこの作品を見たのはもう一カ月前です。ブログに書く予定でいましたが、時間がかかりました。考えることが多い作品でした。

台湾統治時代のインタビューで、涙がでてしまったシーンが何度かありました。インタビューの男性のご老人は、日本人の学校の先生にひどく殴られたことがあるそうです。日本語でしっかりとその話をされて、涙をながしておられました。ご自分の悲しい体験を、他の国の言葉でしっかりとお話されている姿、日本人が当時台湾でどんなことをしていたのかを想像しました。お話している台湾のご老人は、日本人の先生を非難する言葉を言っていません。ただ事実だけを語りました。付けくわえて、
「今の台湾のあるのは、日本の教育のおかげ。日本の教育はよかった。」
とおっしゃいました。そのシーンでは涙が止まらなくなりました。

▲「君之代」毒山凡太朗作の映像


台湾の人々が「君が代」を歌っておられるのも、複雑な心境になりました。彼らは意味をご存じなのでしょうか?台湾の方で、日本軍として戦場に行った方のお話もありました。考えてしまいました。

これほど、歴史を感じることはなかったと思います。テレビのドキュメントよりも、芸術家の写真や映像のほうがそれを強烈に伝えることがあるのだと実感しました。作者は私よりも若い1984年生まれの方です。

黄金町バザールは11月5日まで開催しております。一度入場料を払うと開催期間何度でも入場可能です。

▲黄金町バザールパスポート




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1 コメント

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Unknown (Unknown)
2017-12-16 13:22:59
WEB小説「北円堂の秘密」を知ってますか。
グーグルやスマホでヒットし、小一時間で読めます。
その1からラストまで無料です。
少し難解ですが歴史ミステリーとして面白いです。
北円堂は古都奈良・興福寺の八角円堂です。
読めば歴史探偵の気分を味わえます。
気が向いたらご一読下さいませ。
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