新・日記どす(DOS)

写真は「ビートルズ」のヘルプごっこ(笑)~音楽からB級スポット訪問記まで、幅広くいろんなことを…笑いをこめて…綴ります~

センチュリーホールに「神様」に会いに行く…前篇

2016-04-24 06:51:47 | 海外アーティスト
センチュリーホールに
神様に会いに行く!!!









実は…
2年前にも「ZEEP NAGOYA」
に…神様に会いに行った
んだけど…


その時は
オール・スタンディング
生憎…悲しいかな…その時は…松葉杖と友達状態で…
壁にもたれることなしでは…2時間立っていることは…困難だったのよ!
だから…後方の壁にもたれてみようとしたんだけど…


神様が見えないのよ!
全く見えないのよ!!…泣…




天使のダミ声の…
ブルースっぽく呟く…囁く
そして熱く歌い上げる声は聴こえてくるんだけど…
肝心の神様の姿が…
私の前方に塞がる…
お客さんの後頭部で
全く見えなかったのよ…


あのときは
松葉杖だったので…
背伸びしたくても…することができず…


神様の声だけを拝んで帰った夜…


あれから2年




ついに神様の姿が確実にみえる
日がやってきた!!


私…今では…松葉杖ではありません!!
もし…オール・スタンディングでも
何にももたれずに…2時間くらいは立っていられます…



でも
この日は…
ホールでのコンサート

松葉杖状態でも
神様の姿は…見える筈!!…笑




そう…
神様とは…

BOB DYLAN(ボブ・ディラン)


神様を支えるサポートミュージシャンは


GUITAR:STU KIMBALL
GUITAR:CHARLIE SEXTON
BASS:TONY GARNIER
PEDAL STEEL,BANJOその他モロモロ:DONNIE HERRON
DRUMS:GEORGE RECILE


…のみなさん!






開演時間をちょいと過ぎたころ
開演案内放送もなく…

突然STU KIMBALLのギターが鳴り響く…
そして暗転…
薄暗いステージ…

まるで…FRANK SINATRAのスタンダードな有名曲
「枯葉」をイメージするかのような
晩秋をイメージするかのような照明で薄暗く彩られた中…
カントリースーツのシルクハットの
神様を…ついに…ついに…拝むことになる…



カントリースーツにシルクハット…
こんなおじさん、見かけたことあるぞ…???


ふと思った…

そうだ…場外馬券場でだぁ!!…笑




場外馬券場でみかけた
シルクハットのおじさん
には
神様…なんていったように…拝むことはなく…
むしろ…はずれ馬券を破り捨ててた
「紙様」でしたが…笑


センチュリーホールのステージ中央には
シルクハットをかぶった
憧れの「神様」がいる!!





2年前に聴いた時と同じ…
いや…それ以上に声が出ている感じのする
あの…独特の唯一無二のしゃがれ声がホールに響き渡る…




「THINGS HAVE CHANGED」


神様の唄い方は
まさにブルース!!
やや抑えて唄ってるものの
あのしゃがれ声は
まさにブルース!!


神様の「生声」に触れて
もう感動そのもの
しゃがれ声なのに…何を唄っているのか
何を語っているのか…
はっきりと…伝わってくる…


声の調子…
めちゃめちゃよさそう!!
いい感じでよく聴こえてくる…



前回のツアーのときのように
崩しては唄ってない…



神様に対して
めちゃめちゃ失礼な書き方だけど…

正直な初見の感想

「神様、唄、めちゃ上手い!!…」笑



恐るべき75歳!!…驚!!



「SHE BELONG TO ME」



今度は一転…
2年前のライブ時のように
自由自在に…言葉を吐き出すように唄う姿に
凄みすら感じる…

そして間奏では
神様の奏でるハープの響きにただ感動!!

唸るダミ声が凄い!
ハープの響きが凄い!!


もう…
たったの2曲目で…感動で…お腹いっぱいになりそう…




そして
ピアノに移動…


…したことがすぐには分かんなかった…苦笑



…というのは
ステージが
「枯葉」をイメージするかのような
晩秋をイメージするかのような照明で薄暗く彩られているので…
枯葉に同化してしている虫のように…
神様を一瞬見失うのよ…
あ、ピアノにいた…みたいな感じで…苦笑



「BEYOND HERE LIES NOTHING」



弾むような鍵盤の音!!


唄は丁寧で…音程をわざと乱すような唄い方はしない…
その一方で…ピアノの演奏は…
BOB DYLANの自由奔放さが感じられる…

リズムやキ―を…ときどき外しているかのように
聴こえることもある…


そのため…
私の耳は一音一音を聴き逃すまいと…
集中度をピアノの鍵盤の音に絞って…聴き浸る…



これが…
意図的なBOB DYLANのお客さんに対する狙いだったのか…
ただの自在な即興的な演奏だったのか…
真相はわかりませんが…


BOB DYLANの打ち上げに参加された方で…
こんなこと…神様に尋ねた人がいたら…笑
教えてくださいな…笑




そして


「WHAT WILL I DO」


またまた…
いつのまにかステージのセンターに戻ってきてた
神様の唄声を…しっとりと静かに聴き入る…



それに…応えるように
囁くように…いや語るように…
丁寧に唄うBOB DYLAN
唄は…崩すことなく…丁寧で…
そして…めちゃ上手い…


この曲…
1番が唄い終わると
拍手が巻き起こる…
まるで…
演歌歌手みたいだな…笑



演歌歌手のように
唄声が染み入る…



ふと…脳裏に浮かんだのは…
子供のころにみた田端義夫さんの姿…
田端義夫さんも1番ずつ唄うごとに
お客さんから拍手をもらってた…
演歌歌手って…今でもそうなのかな??
そんな光景をふと思い出した…





そして
今度はピアノへと…めまぐるしく唄う「神様」



その都度…
一瞬…神様がどこにいるのかを見失う…




「DUQUES NEWHISTLE」



BOB DYLANの唄は…またまた…綺麗に…
しゃがれ声で唄う!!


ボーカルが丁寧で綺麗で安定しているのに反比例して…
ピアノは自在…奔放に聴こえ
型通りには奏でていない…気がする


それに絶妙に合わせていく
バンドのベースのTONY GARNIER
ドラムのGEORGE RECILE
のリズム隊は…それは素晴らしく…見事なほどのグルーブ感



この曲…
客席から最初は手拍子が発生していたが
いつのまにか…途中で消えていく…

これは…ノレル…というよりも
BOB DYLANの唄声に聴き入りたかった表れでしょうね…
私もそうでした…



そして
最新作

FRANK SINATRAのカバー曲より
来日記念EPのこの曲


「MELANCHOLY MOOD」

イントロが流れると大歓声

CHARLIE SEXTONのギターがフューチャーされて
幻想的なムードに包まれる


囁くように
語るように…唄うBOB DYLANなのに…
声が会場内に…響く!響く!
声が通る!!
丁寧に唄うBOB DYLAN

エキゾチックなムードが漂う演奏の中
神様のダミ声が映える!!



「PAY IN BLOOD」


一転、凄みの感じる神様のボーカル!!
スタンダード曲の後のこのセトリは絶妙!!
…見事にハマってる感じでインパクト大!!
BOB DYLANの声がとことんクローズアップするような…
その声を前面に輝かせるような…
支えるような…バンドのグループ感が凄い!凄い!!




これまた
一転して…
まさにスタンダード…
FRANK SINATRAに敬意をはっきりと表すように…
カバー曲を唄うは



「I AM A FOOL TO WANT YOU」



しっとりと…
しっとりと…唄いあげるダミ声が心に滲みる…
愛の歌を優しく丁寧に唄う75歳の神様!!


こんなふうに愛を語るBOB DYLAN…と思うと…
今まで…私が感じてきたのとは違和感はあるものの…
丁寧に唄う姿は…感動もの!!!


そして
今度は…軽快なリズムに乗って…
軽やかな跳ねるようなテンポに合わせて
唄うは…


「THAT OLD BLACK MAGIC」


唄声が…甘い!!…驚!
ダミ声なのに…甘い!!…驚!


歓声も上がる!!!


まさに
「THAT OLD BOB DYLAN MAGIC」…笑






そして

「TANGLED UP IN BLUE」


実に気持ちよさそうに歌い上げて
1部は終了!!!




思い描いていたような
BOB DYLANのコンサートとは…ここまでまったく違うけど…
前回のZEEPとは…同じ人が唄ってる…
…とは思えないほど…
この歳で…75歳で…
どんどん新たなものに…挑戦してくる…

懐かしい名曲がいっぱいあるのに…
それに…触れないで
今もなお新しいものに触れ…進化し続けることに…驚かされる!!



やっぱ…神様なんだ!!!




ずっとステージのセンターとピアノとを往復し…
唄い続け…演奏し続けてきた神様が
休憩に入る時に
一言、神様は言った…


「みなさーん、ありがとー」



(続く)







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