「明治村音楽祭」
「鉄道唱歌」…スギテツのコンサート…午前中に第1部のコンサートをみましたが…もちろん昼過ぎ…午後2時半からの第2部もみる!!
私にとって、この日、明治村にきたのは「ウォーリー」よりも「スギテツ」が主目的でしたからね…
第1部はカンカン照りの強烈な日差しが襲っていましたが…第2部は太陽が雲に覆われて、過ごしやすい天候…
そんな心地のよい昼下がりに…「スギテツ」の演奏…笑いもありつつ、ヴァイオリン&ピアノのデュオの演奏に癒されて
帝国ホテル中央玄関前の芝生に設けられた特設ステージ、第2部は強烈な日差しがないので…最前列で楽しんじゃいました…
そんなスギテツのイベントライブ「鉄道唱歌」…の第2部のライブレポをば早速…
司会進行は、第1部同様…明治偉人隊の夏目漱石さん…(笑)
明治時代、文明開化とともに、音楽にも西洋の風が吹き込み、欧米から新しい音楽が入ってきた…
「現在、吾輩たちに、なじみの深い音楽の数々には、明治時代に生まれたものがたくさんあります…そんな明治時代の音楽をみなさんで体感していただければ…」と前置きして
ここで「鉄道唱歌」の解説を…「鉄道唱歌」は、大和田建樹さんが作詞した全374番まである唱歌であるとのことで…「東海道編」「山陽・九州編」「奥州・いわき編」「北陸編」「関西・三宮・南海編」「北海道編」などがあり、全国各地の駅が歌詞に登場し、「鉄道唱歌」が発売されたときには「地理教育鉄道唱歌」というタイトルがつけられていて、教育に役立つように、路線を通じて全国各地の名所や特産品が紹介されてる歌詞になっていると…
「東海道編」の30番から36番には名古屋城の金シャチや熱田神宮、長良川の鵜飼が紹介されているそうで、歌を全部歌うと、1時間半あるとか…「東海道編」だけでも28分40秒あるそうで…カラオケに行ったらあるので、ぜひチャレンジしてと笑わせて
ここからはアーティスト紹介
「クラシックで遊ぶ音楽実験室」として活動していると
夏目漱石さんから紹介を受けて
ピアノの杉浦哲郎さんと
ヴァイオリンの岡田鉄平さんとのデュオ
「スギテツ」が登場
早速、この日のイベントのタイトル曲を演奏するお二人
「鉄道唱歌」をワルツ風に…クラシックの要素を盛り込んでて…耳を傾けているだけで、各駅停車の鉄道旅をしているような気分に…
このアレンジが古への風を運んでくれるようで、めちゃ心地よくて…
続いて、十八番の
クラシックと童謡の融合作品
「剣のずいずいずっころばし」
をと…それは、もう躍動感満載で…
2曲続けて演奏を終え
杉浦哲郎さんから、「明治村にお越しのみなさんこんにちは」とクラシックデュオ「スギテツ」と自己紹介
先週から始まった「明治村音楽祭」、昨年に続いて出演させていただくことになったとご挨拶…今回は、芝生前のステージで、1回目は12時から、炎天下で凄く暑かったけれど、第2回目の今は、ちょうどいい曇り具合…最後まで演奏を楽しんでいただければ…今回のテーマは「鉄道唱歌」…と杉浦哲郎さんが振れば
岡田鉄平さんが
先ほど「鉄道唱歌」を「チャイコフスキー ピアノ協奏曲」のように、壮大に演奏したと、言葉にする…
杉浦哲郎さんが
「明治村を祝して「鉄道唱歌」をピアノとヴァイオリンでお届けしましたが…」と振れば
岡田鉄平さん「剣の舞」に「ずいずいずっころばし」」
とMCも二人の阿吽の呼吸がばっちり
杉浦哲郎さん
「クラシックの名曲とクラシック以外の様々なメロディーを掛け合わせて遊んでしまおう…そんな活動をしている」と…さらに「クラシックはもちろん、明治期に日本に入ってきた音楽で…」とふれば
岡田鉄平さんが
クラシックというと日本では堅い難しいイメージが強い
拍手をするポイントがわからなくなったり…曲が終わった後の「ブラボー!!」の声の掛け方を躊躇してしまったり…と
ここで杉浦哲郎さん
「ぼくたちには、「ブラボー!」言い放題…「ブラボー!!」の掛け声を言っていただけると非常に嬉しい!!
…と杉浦哲郎さんが口にしつつも…
そこは、岡田鉄平さんが「でも、コロナ禍なので、気持ちを抑えて」
と、その言葉を受けて、杉浦哲郎さん
「今日は、ピアニシモの「ブラボー!」と「フォルテシモ」の拍手で…」
と一度、客席に要求して、「ピアニシモの「ブラボー!」と「フォルテシモ」の拍手を浴びるお二人
「安全にいきましょう!いいですね!」と岡田鉄平さんが言えば
「安全なブラボーがきこえてまいりました…今日は「鉄道唱歌」はもちろん、さまざまなレパートリー、明治にちなんだ作品をお届けしましょう…」と、その後は次の作品紹介
MCの進行は杉浦哲郎さんを中心に…
普段クラシックをベースにしているということで、小さなお子様の多い会場、たとえば小学校などで、よく肖像画を出して、誰ですかって質問して答えてもらったりするけど…と語っている時には
岡田鉄平さんが
「主よ人の望みの喜びよ」をヴァイオリンで奏でている…そんな中、この肖像画を出して
杉浦哲郎さんが正面の女の子を見つめるも「正面のお嬢ちゃんは僕から顔を背けました…」と笑わせる
答えは岡田鉄平さんから…
「トッカータとフーガ ニ短調」をヴァイオリンで奏でつつ「答えをいいましょう!バッハ」だといえば
杉浦哲郎さん「これはバッハさん作曲で「チャラリー鼻から牛乳」という曲」とボケて笑わせる
それは、嘉門タツオさんの曲と、ちゃんと訂正して
杉浦哲郎さんから次の問題
「じゃあ、この人は?ヒントは車に乗るとき斜めにかけるものに似てる」
別のお子さんが元気いっぱいに「シューベルト」と答えると
杉浦哲郎さん「シューベルト!正解!…こないだ名古屋の小学校でシーボルトって言われた…それはそれで、その子もなかなか賢いんですけど…」と語っているときには
岡田鉄平さんがヴァイオリンで奏でるシューベルトの歌曲「野ばら」
さらには歌曲「魔王」のメロディーを奏でてる
杉浦哲郎さんは、その曲に対して「怖いイメージ、僕の大好きな九州の芋焼酎の名前と一緒」と笑わせる…
そんなさまざまな歌曲をかかれた…とシューベルトの話題を〆め
再度別の肖像画を出し「この人わかるかな?そう、モーツァルト、正解です!」
客席には答えたお子さんに自然に拍手が沸き上がる温かい雰囲気
で、続いてはモーツァルトの曲を演奏したいと
岡田鉄平さんがモーツァルトは破天荒な凄い人生を歩んだといえば、杉浦哲郎さんも、天才ゆえに、浪費癖が合ったり、イロイロ問題をかかえていたと
なんでもモーツァルトには御兄弟がいたらしく、実際は姉がいたらしいけど、もし妹がいて、その妹が鬼に襲われて、竹を咥えて、やっつけにいくという明治村にも縁があって、「蝶屋敷」は、明治村にある「日本赤十字社中央病院病棟」がモチーフになっている…そんな作品を…と杉浦哲郎さんが曲紹介すれば
岡田鉄平さん「ヴァイオリンを「全集中」で演奏したいと思う」と言って笑わせる
「アイネクライネ紅蓮華」
鬼滅の刃のテーマとモーツァルトの作品の融合作品
いやあ、昭和の雰囲気漂う曲をセレクトすることの多い「スギテツ」ですが、この令和の大ブームのアニメにも敏感に反応して、アレンジして曲に取り入れちゃうなんて凄い!凄い!!
私も「全集中」して聴きました…笑
演奏を終えて、杉浦哲郎さん
「いかがでしたか、ピアノの呼吸、ヴァイオリンの型」
これがウケて喜ぶ「スギテツ」のお二人
続いてはベートーヴェンの曲
「司会の夏目漱石さんも大好きだと言っていたベートーヴェン…」そう、杉浦哲郎さんが語っている横で
岡田鉄平さんが「交響曲第9番 」や「エリーゼのために」をヴァイオリンで奏でている…
「ベートーヴェンには、名曲がたくさんあるけど、私達が演奏するのは「交響曲第5番」扉を叩くイメージのイントロのこの曲を動物の主人公のあのメロディーとミックスした」と
「まいごのまいごの仔猫ちゃんのお家が見つけられなくてリストラされてしまった犬のおまわりさんの運命」
曲の後半からは
手袋…指人形のワンちゃんがヴァイオリンを奏でて
大活躍!!…笑
拍手喝采!!!
演奏が終わって
岡田鉄平さん
「そのたくさんの拍手、全部犬にいってる気がしますけど…この犬のぬいぐるみ、手袋になっていまして、手袋をしたまま楽器を演奏するのはいつもより技術がいる」
…と口にすれば
杉浦哲郎さん
「これぞ、技術の無駄遣い…」…笑
終わると
ワンちゃんの手袋を雑に投げ捨てる
岡田鉄平さんに大爆笑!!!
ここで、杉浦哲郎さんから今演奏した曲の解説
「本当は長調でできている「犬のおまわりさん」を短調にして暗くして…」
「悲しさが、より倍に伝わるので」と岡田鉄平さんが言葉をつけたし
さらに杉浦哲郎さん
音楽は、ちょっと手を加えると雰囲気がガラッと変わる…江戸時代には長調と短調という認識が日本人にはなかったのに、文明開化でクラシック音楽が入ってきて、こんなことも生まれたと…それは、明治時代にはクラシック音楽でダンスをされたと、鹿鳴館とかで…社交ダンス全盛期…と語れば
ヨハン・シュトラウスの作曲の「美しき青きドナウ」…ワルツの王様と…岡田鉄平さん、ヴァイオリンで「美しき青きドナウ」を奏でながら
その演奏をバックに語る杉浦哲郎さん
3拍子、社交ダンスでお馴染みの明治時代の代表的なクラシック、そこにイヴァノビッチ作曲の「ドナウ河のさざなみ」を掛け合わせたその曲を、昭和、平成の時代にタイムスリップさせてみました…と
中京TV火曜9時バージョンでと
岡田鉄平さんの
ものまねヴァイオリンが思いっきり披露される
ヨハン・シュトラウスの作曲の「美しき青きドナウ」と
イヴァノビッチ作曲の「ドナウ河のさざなみ」と
火サス某テーマ曲が融合された完成度の高い作品
「美しき青きドナウ河のさざなみ殺人事件」
スギテツの代表作とも言える作品!!
某火曜サスペンス劇場のイントロも衝撃的だし…
岡田鉄平さんの
ものまねヴァイオリンが思いっきり披露され
…何度聴いても…凄いなって思っちゃう!!
演奏後はものまねヴァイオリンの解説
パトカーやら救急車の音が盛り込まれた怪しいメロディー、効果音…実はピアノは1オクターブなめらかに演奏しようと思っても階段を上り下りするような動きにしかならないのに対して、ヴァイオリンは、なめらかでエスカレーターに近いことから…これを使うとサイレンになると
パトカーのサイレン
トヨタ車のクラウンと
日産のセドリック昭和430セダンのサイレンの音の違いを丁寧に解説し…笑
ここは愛知県だから、音が1音高いのが、トヨタ車、「センチュリー」が一番と
そして
「シ」と「ソ」の音でドップラー効果を使った
通り過ぎる救急車の音をヴァイオリンで
車種は…トヨタのハイエースだそうな
トヨタのハイエースが一番と岡田鉄平さんが語ると
「こないだ、広島では「マツダ」が一番と言ってた」とは
杉浦哲郎さんの弁…笑
さらには
マークXスーパーチャージャーの覆面パトカー
昔は暴走族の方々がお走りになられてた…
その暴走族を取り締まる愛知県警のモノマネ…
ものまねヴァイオリンのみならず
岡田鉄平さんの
声マネ…低音で…
「前の名古屋ナンバー、とまってください」の一言が妙に似ていて
おかしい…笑
「これはあくまでも暴走ダメですよ!煽り運転ダメですよ…という作品」と岡田鉄平さんが言えば
「これは、交通安全啓蒙のためにやっている作品でして…われわれは実績がある…豊田市警察署から依頼を受けて1日警察署長をやったことがある」と杉浦哲郎さん
「公認でクラウンのパトカーの中で、これをヴァイオリンで弾きました」と岡田鉄平さん
「もし犬山市警察署の方がいらっしゃったら…笑」
擬音はクラシックの中にもあって…と
ヴィヴァルディの「 ヴァイオリン協奏曲集『四季』-春」をヴァイオリンで岡田鉄平さんが奏でながら
このように小鳥の鳴く声が表現されていると
ヴィヴァルディ、時代は明治時代よりウンと前、バロック時代ですけど、明治期には楽譜が発見されていなくて、日本でいうと昭和になってから、この曲も聞かれるようになった歴史があると…
で、この自然豊かな、ここ明治村
この曲はイタリアだけど、日本、犬山の春を表現して…その辺にいる鳥ウグイス、ハンバーガーを食べてると盗られたりする鳥「とんび」、養鶏場も多いので「にわとり」
その鳴き声を取り入れた
もうお見事としか言いようのないモノマネヴァイオリン炸裂の…
「スペシャル明治村バージョン「春」」
いやあ、ほんとに、秋なのに「ウグイス」が鳴いていそう…
そして、季節に関係のない「とんび」が「にわとり」がそこにいそう…(笑)
こんな感じで全国各地コンサート活動をしていること…またどこかでお目に架かれたら…とまとめにかかって
「鉄道唱歌」に戻って、来年の2022年は新橋―横浜間の、鉄道が開通して150年といったメモリアルな年、この明治村にも、市電など鉄道に縁のあるものが多くあるけど…いろんなイベントが開催されるのではと思っている…この明治村にかつて保存されていた蒸気動車…蒸気機関車と気動車のあいのこのような列車が、今JRリニア館に移動して、そちらで展示されていると…
スギテツもJRリニア館にもお世話になっていて、閉館の音楽を手掛けさせていただいている…5時25分に毎日かかっていると…
閉館と言えばお店がしまるイメージでかかるのが「蛍の光」
この「蛍の光」も明治期に翻訳唱歌として日本に入ってきたスコットランド民謡、この「蛍の光」と「鉄道唱歌」をミックスし、さらに新幹線のチャイムをミックスさせて「蛍の「ひかり」号」とタイトルをつけて、今日はJRリニア館と明治村の御縁も含めて演奏したいと
ラストの曲は
「蛍の「ひかり」号」
列車の振動音がフューチャーされてて…それが心地よくて
コロナ禍で旅ができない現状で、ちょっと物寂しい感じはあるけど、心の中では、一人旅気分が味わえたような…その一方で家に帰りたい気分も…笑…今度、ぜひともJRリニア館でも聴いてみたいものだ…って、閉館までいたこと一度もないので…
演奏後は、夏目漱石さんと「スギテツ」のお二人とのトークタイム
夏目漱石さんが
「吾輩からブラボーと言わせてください!ブラボー!!」とスギテツの演奏を絶賛しながら
「スギテツは明治村と関わって長いと聞いたんですけど」とふれば
杉浦哲郎さん…7,8年前に市電の前でミニライブ、2年前にはアルバムのジャケットのロケ撮影で…と答え、さらには「大きな古時計」とショパンの「別れの曲」の融合作品「大きな別れの古時計」のPVも、ここ明治村で録ったそうな…
最後には、貨物の街稲沢でのコンサートの告知、さらには12月に愛知県芸術劇場で「世界の車窓から」の溝口肇さん、そしてオーケストラでコラボレーションがアルトの告知を挟むと
夏目漱石さんが
「JR貨物といっても…ここは名鉄の協賛なので…」とフリを
それに応えて岡田鉄平さん
名鉄パノラマカー
ミュージックホーン
「河和発犬山廻り岐阜行き」を
「明治村、所長が「ウォーリー」の格好をしている…そんな素敵な博物館、所長に大きな拍手を…」と遠くから見ている「ウォーリー」の格好をした所長さんに声を掛ける杉浦哲郎さん
岡田鉄平さんも「ウォーリー」を探さなきゃいけないのに、目立ってる」と笑いながら
楽しい明治村でのスギテツのライブは終了したのでした…
まあ「蛍の「ひかり」号」も聴いたことだし、この後はとっとこ帰る!!
「鉄道唱歌(しょうか)」のイベントだったけど、鉄道ではなく軽四でね…
今回のブログはこれでおしまい!
「また、明日、会いま唱歌(しょうか)!!」
チャンチャン!!